政府は被災された皆さんと自治体に対して、政府の責任において、
一刻も早く社会権規約を適応し、
被災者を救済する道を開くよう求めます。
台風18号の被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
被災者の救助や支援活動にあたられている市民や自治体の皆さん、大変ご苦労様です。
(9月17日19時加筆)
言論・表現の自由を守る会は本日9月17日、消防庁(気象庁)と政府の台風18号に対する対応・特別警報の周知対応等について緊急に検証し、政府の責任において一刻も早く社会権規約を適応し、被災者救済と自治体に対する復興支援の道を開くよう内閣府と消防庁に対して要請しました。
1、政府と消防庁の対応・特別警報が遅すぎたことについて、直ちに検証し次の災害に生かすこと。
特に子どもや高齢者の避難について、検証すること。
2、全国各地で、大雨による河川の決壊・浸水被害が甚大。突風被害も深刻!
政府は、社会権規約の個人通報制度を批准し、軍事費を被災者支援に回して全面救済を!
3、自衛隊は消防隊員とともに、市民の命と私有財産を災害から守る任務を主目的に、人命救助に専 念すべし。軍事費は、被災者支援と治山・治水予算に回すこと。
9月16日(月)5:15 消防庁:応急対策室長を長とする災害対策室設置。
5:16 大雨特別警報の発表された滋賀県、京都府及び福井県に対し
適切な対応を呼び掛けるとともに速やかに被害状況を報告するよう要請。
12:00 総理指示を受けた防災課長より各都道府県消防防災主管部長宛に
事務連絡を発出。
13:00 関係省庁災害対策会議に防災課対策官が出席
大型の台風18号は、16日午前8時前に愛知県豊橋市付近に上陸し関東甲信越を経て三陸沖へ縦断しました。西・東日本では15日から断続的に非常に激しい雨が降り、各地で土砂崩れや河川の氾濫が発生しました。報道によると、岩手、滋賀、福井県で3名の方が亡くなり、福島、兵庫、三重で計4人が行方不明になっておられます。
気象庁は16日早朝、午前5時すぎにようやく、京都、滋賀、福井の3府県に大雨の特別警報を発表しました。(特別警報は警報の上に位置付けられ、8月30日の運用以来初めての発表で、3府県とも同日午前11時半までに解除され、通常の警報に切り替えられました。)
報道によると、京都府・福知山市では由良川の水位が上昇し支流があふれ氾濫し、16日23時現在で2990世帯7358人に避難指示が出され、京都・嵐山を流れる桂川も氾濫し、濁流は渡月橋の欄干をこえたため、周辺の飲食店など4000件もの家屋が床上浸水などの大きな被害を受け、その後京都市内の避難指示は解除されたものの復旧までには時間がかかる見通しとのこと。
福井県小浜市でも24時間の雨量が観測史上最大となる384ミリを記録し、住宅の全半壊が8軒、床上浸水が50軒、床下浸水が157軒もの被害。
新潟県妙高市では16日午後4時23分頃、矢代川の堤防が約40メートルにわたって決壊したため、新潟県は午後5時12分、泉田知事を本部長とする台風対策本部を設置し、陸上自衛隊に災害派遣を要請しました。 矢代川は台風18号の接近に伴う大雨の影響で増水し、妙高市は決壊の恐れがあるとして、16日午後2時半、217世帯634人に避難指示を出していたそうです。
首都圏でも暴風は吹き荒れ、埼玉県熊谷・行田市、群馬県みどり市では突風によって家屋が飛ばされる被害やけが人が出ています。熊谷市の突風被害は全壊26棟、半壊30棟、一部損壊381棟で、気象庁は17日、職員を派遣し調査を始めたという。
福井県美浜町:
報道によると、16日午前5時40分ごろ、福井県美浜町丹生の住宅の裏山が崩れ、1階部分に土砂が流れ込み、住人1人が行方不明になった。
美浜町では午前9時20分までの24時間降雨量が281.5ミリに達し9月の観測史上最大を記録した。
未明の5時過ぎに特別警報が発令されたが、この時間に警報が出ても早朝のため住民全体に知らせる事が難しく、夜明けまで1時間以上ある時間帯に、直ちに避難が必要なほど危険な状態であっても、避難しようにも暗闇の中で傘も役に立たないほど大雨の中は、特に子どもや高齢者などにとって、移動には大きな危険が伴う時間帯であり、避難すること自体不可能だったのではないか。
同町では、16日の午前9時20分までの24時間降雨量が281.5ミリであり、少なくとも12時間前の前夜9時には土砂崩れの危険性=避難の必要性が予測可能であったことについて検証が必要です。
盛岡市 :
16日の夕には、盛岡市の松川も氾濫し、川沿いにある5つの集落で、住民計約50人が約6時間にわたって孤立し、17日午前2時ごろまでに全員救助されたそうです。
京都府福知山市:
福知山市では、各地で寸断された道路のほとんどは通れるようになったものの、被害の全容はつかめていないと本日17日付の夕刊で報じています。
大型台風一過の17日、爪痕深い被災地の住民のみなさんが不安の中で、泥出しや片付けに取り組むとともに、被害実態の把握に苦心している様子も報じられています。