山本一太科学技術担当相は9月16日、ウィーンで開幕した国際原子力機関(IAEA)の年次総会で演説し、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について「原発の港湾外で放射線量の増加は検出されていない」と演説。
安倍首相のIOC総会での発言。 「状況はコントロールされている。」
※”政治”「状況」については、国際人権規約を適用させず「コントロールしている」が、「福島原発はコントロールされていない」
毎日新聞 2013年09月17日 朝刊
IAEA総会:汚染水「政府が責任」
山本科技相演説
【ウィーン樋口直樹】山本一太科学技術担当相は16日、ウィーンで開幕した国際原子力機関(IAEA)の年次総会で演説し、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について「抜本的解決に向け政府が責任をもって取り組み、国際社会への正しい情報発信を強化する」と約束した。
山本氏は総会で、汚染水の影響について「原発の港湾外で放射線量の増加は検出されていない」とも述べ、海洋汚染の不安払拭(ふっしょく)にも努めた。また、「時宜を得た正確な情報提供」を求める近隣国などの懸念を解消するため、「国際的な原子力安全の強化に貢献する決意」も改めて表明した。
一方、汚染水流出問題で、中国政府代表は総会で「重大な懸念」を表明。日本政府に対し「原発事故の長期的な影響を最小化し、透明性を高め、国際社会へのタイムリーで正確な情報提供に一層努めるよう求める」と語った。
汚染水問題では中国のほか、ロシアや韓国など近隣国を中心に海洋汚染などへの懸念が広がっている。
(HP上で加筆)
山本氏は演説後の記者会見で、汚染水漏れについて東京電力幹部が「コントロール下にない」と発言した問題について「外洋への影響などトータルで考えればコントロールできている」と反論。「今のエリアを超えて汚染が広がらないよう重層的に対処したい」と述べた。
総会を前に山本氏と会談した天野之弥(あまのゆきや)IAEA事務局長は汚染水問題について「タイムリーで正確な情報共有が重要」と指摘。山本氏も「重要性を認識している」と一層の協力を約束した。
総会では、天野事務局長の12月からの2期目(任期4年)続投も正式承認された。