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韓国:汚染水問題で水産物全面禁輸…福島など8県産
毎日新聞 2013年09月06日 21時13分
【ソウル澤田克己】韓国政府は6日、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ事故を受け、福島県周辺の8県からの水産物輸入(淡水魚を含む)を全面禁止することを決めた。9日から実施する。これまで、日本の出荷規制などを基に8県産の水産物50種について輸入を禁止していたが、国内で不安が高まっているため全面禁止とした。
8県は福島県の他、茨城、群馬、宮城、岩手、栃木、千葉、青森の各県。韓国政府によると昨年、日本から輸入された水産物は約4万トンで、うち8県から輸入されたのは約5000トンだった。
また、8県以外の地域からの水産物と畜産物の輸入に関しても放射線検査を強化。セシウムが微量でも検出されれば、ストロンチウムなど他の放射性物質に関する検査証明の提出を義務付けた。他の検査証明を取るには数週間かかるため「セシウムが微量でも検出されれば、事実上輸入できなくなる」(韓国政府当局者)という。
韓国では、旧盆にあたる「秋夕(チュソク)」(今年は19日)での伝統料理に水産物が多く使われる。
◇戸惑う各県
韓国政府の決定について、各県関係者から戸惑う声が上がった。
福島県水産課は国へ照会するなど情報収集に追われた。県の担当者は「福島への今後の影響は計り知れず、漁再開に向け努力している漁業者に水を差された」と話した。
栃木県生産振興課の水産担当者は「現状では県内の淡水魚が韓国に輸出されているという実態はないので、すぐに実害があるとは考えていない」と話した。
茨城県漁政課によると、2012年には少なくとも冷凍サバ423トンを韓国に輸出しており、担当者は「総量は少ないが、全面的に制限されるとなると、それなりにダメージを受けるのではないか」と困惑した表情。
千葉県の九十九里漁協(九十九里町)は「検査をして安全確認をしているのに風評被害が拡大してしまう」と嘆いた。【蓬田正志、中尾卓英、中津成美】