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洪水被害でドイツ政府1兆円拠出へ
6月14日 5時26分

先月からの大雨で大規模な洪水に見舞われているドイツでは、これまでに少なくとも7人が死亡するなど被害が拡大しており、メルケル首相は、最大で1兆円余りの基金を設立し被害者の支援に充てる方針を示しました。
 
ドイツでは、先月からの大雨でエルベ川など各地の河川が記録的な水位に達し、堤防が決壊して市街地が浸水するなど、被害が広がっており、地元メディアによりますと、これまでに少なくとも7人が死亡しました。
こうした事態を受けて、メルケル首相は13日、記者会見をして、連邦政府と州政府が最大80億ユーロ(日本円で1兆円余り)に上る基金を設立し、被害者の支援に充てる方針を明らかにしました。
ドイツ政府は、現時点で洪水の被害総額は分かっていないとしていますが、基金の総額は、2002年にドイツなどヨーロッパ各地に甚大な被害をもたらした洪水の際にドイツ政府が拠出した65億ユーロを上回る規模となっています。
現在もエルベ川の水位は極めて高い状態で、ドイツ北部の下流域を中心に浸水の被害が広がっており、軍や警察が大規模な氾濫への警戒を続けています。
 
 

エルベ川の洪水、4万人超に避難勧告 ドイツ北東部州

CNN.co.jp 6月13日(木)11時25分配信
(CNN) ドイツなど欧州中部で河川の氾濫(はんらん)による洪水の被害が広がっている。12日にはエルベ川の流域にあるドイツ北東部ザクセンアンハルト州で数百人が避難した。同州ではこれまでに4万人超に避難勧告が出ている。

同州では軍のヘリコプターや水陸両用車も出動して住民を避難させた。州当局によると、避難を拒んでいた住民約150人は、当局が強制的に自宅から退避させたという。

ザクセンアンハルト州は今回の洪水で最も大きな影響を受けており、州当局はこれまでに約4万5000人に避難勧告を発令。救助隊の約1万1500人が出動して対応に当たっている。

堤防が決壊して全域が洪水に見舞われた村では、軍のヘリで土嚢を落として洪水を食い止めようとしたが失敗した。警察は、非常に危険な状況だと説明し、現場に向かおうとするCNNの取材班を阻止した。

エルベ川の増水はドイツ東部と北部に加え、チェコでも洪水を引き起こした。

一方、ドイツ南部とオーストリア、スロバキアに洪水をもたらしたドナウ川は、増水地点が12日にハンガリー南部に、その翌日には南西部に達すると予想される。数日中に到達が予想されるセルビアも警戒を強めている。
 

ドイツ政府は、同国北部と東部での洪水をうけ9日、数万人に避難命令を出した。EFE通信社が伝えた。

 救助隊は特にエルベ川の水位上昇を危惧している。マクデブルクでは9日、エルベ川の水位が過去最高の7.45メートルに達し、およそ1万2000人が避難した。ビターフェルトでも緊迫した状態が続いており、約1万人が避難した。
 ドイツ全土で、被害の処理作業におよそ7万人の消防士と1万1000人以上の軍人が参加している。
天気予報によると、近いうちに天候が良くなる見込みはないという。ドイツの南部と中部、チェコとポーランドでは、強い雨が降ると予想されている。
インターファクス、イタル・タス