池多の未来を守る会より抗議声明
昨夜10時ごろ、北押川に設置した汚染ガレキ反対の看板が再度破壊されました。
本焼却を前に、このような卑劣な行為を絶対に許すことはできません。
昨年12月、私たちは池多の自然と子ども達の未来を守るため、汚染ガレキ受け入れに絶対反対の意思を示す大看板を、池多地区5か所に設置しました。ところが、4月25日、北押川に設置した看板が何者かによってスプレーで落書きされ、穴が開けられました。私たちは27日警察に被害届を出し、翌28日に新しい看板を再設置しました。
即座に新看板を設置した池多住民に対し、犯人は大きな打撃を受け、更に新看板への破壊行為へとエスカレートしたと思います。
しかし、犯人たちは破壊行為の現場を住民に目撃され、捕まる恐怖から逃走しました。彼らの行動は、何ひとつ正当性を持たないことを自覚した行為です。
正月にも街宣車が池多町内を「非国民」と走りました。池多住民に恐怖と不安を与え、住民の声を潰そうとする妨害行為です。
地元住民の声が無視され、このような暴力行為がまかり通る異常な事態が起きていることに、ガレキ持ち込みの賛成・反対を超えた「正常な感覚での危機感と抗議」が必要だと思います。こうした行為が公然とまかり通るならば、とんでもない社会になってしまいます。
私たちは、有害物質の拡散、官僚主導の復興予算の流用、巨額予算のばら撒きに対して、生活と環境、子どもたちの未来を守る立場から、一方的な権力行使を行わないことを求めて、これに屈しない運動を続けています。刑事告訴に対しても、不当であると声を上げています。
今回の看板破壊行為は、住民の不安感を増幅させ、大きな力には逆らってはいけないと萎縮させることが最大の目的だと思います。犯人には一片の正義もありません。私たちは、池多と子ども達を守るために、卑劣な妨害行為に強く抗議し、どんな力にも屈せず頑張る決意を改めて表明します。
2013年5月11日
池多の未来を守る会 代表 中山郁子
器物損壊:がれき受け入れ反対派の看板、穴開けられる−−富山 /富山
毎日新聞 2013年04月27日 地方版
震災がれきの富山市内への受け入れを巡り、反対派住民が同市池多に立てた看板が穴を開けられるなどして壊されているのが26日分かった。住民は器物損壊容疑で県警に被害届を出す方針で、設置した住民の一人は「恐怖を感じる。本焼却に向けて嫌がらせも本格的になってきた」と憤っている。
看板が設置されているのは焼却灰の最終処分場に通じる県道沿いで、大きさは横約2・7メートル、縦約90センチ。「子供達に安心安全を引き継ごう。ガレキの持ち込みに絶対反対します」などと書かれ、地区所有のフェンスに取り付けられている。25日夕、穴が2カ所開けられていたり、文字が黒く塗りつぶされているのを住民が見つけた。
看板が設置されているのは焼却灰の最終処分場に通じる県道沿いで、大きさは横約2・7メートル、縦約90センチ。「子供達に安心安全を引き継ごう。ガレキの持ち込みに絶対反対します」などと書かれ、地区所有のフェンスに取り付けられている。25日夕、穴が2カ所開けられていたり、文字が黒く塗りつぶされているのを住民が見つけた。
看板は住民組織「池多の子どもの未来を守る会」の中山郁子代表らが、地区の了解を得て昨年末に設置したもので、製作に約6万円の費用がかかったという。【大森治幸】
(4月27日/毎日jp)
(4月27日/毎日jp)