ふなしん出資金返還訴訟第15回最高裁要請
3月27日(水)午後2時から30分間。
12時~1時間、経産省前ビラ配布・ハンドマイク宣伝(外務省向かい)
 
最高裁要請の前日(本日)、上告人全員の早期全面解決を目指して、船橋市長と経済部長に下記の手紙を届け、さらなるご支援を要請しました。
 
 
 
藤代孝七 船橋市長
福田 幸雄 経済部長 
2013年3月26日
ふなしん出資金返還訴訟原告団
 
予算議会最終日前日の激務の中、恐れ入ります。                       
この間のお礼とご報告が大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
2011年7月の東京高裁判決直後には、早期解決に向けた上告断念の働きかけについて要請させていただき、お力添えをいただきまして誠にありがとうございました。
高裁判決直後には、福田市民経済部長様にご報告を兼ねて要請させていただきました。趣旨に対しては、ご賛同いただけるとのご助言をいただきまして、当会として習志野市、八千代市、佐倉市、鎌ケ谷市、市川市、各市の(市民)経済部長様方にもご賛同をお願いさせていただいたところ、みなさまに快くご賛同いただくことができました。
6市の皆様の温かいご理解をいただき、私たち原告団は大いに励まされ、被告の4者に対し上告を断念させる運動に取り組み、その結果上告を断念させ、判決2週間後に高裁判決を確定させることが出来ました。
 
長年の当原告団に対するご支援に対して、心からお礼を申し上げます。
 
しかし、その後繰り返し返還を求めても、被告は「(被告4者で)按分中だ」として一向に原告に出資金を返還しませんでした。そのため同年12月、私たちは野田総理大臣要請を行い、ふなしん破たんからちょうど10年目の昨年1月25日に金融庁要請を行いました。 
その結果、私たち原告団は預金保険機構の存在を突き止め、預金保険機構の助言の下で旧船橋信用金庫の清算法人に対して返還を求めた結果、ようやく昨年4月に、44人の高裁勝利確定分7200万円に利息を上乗せした1億24万円が当原告団の口座に振り込まれました。判決確定から支払いまでの10ヶ月の間にも更に4人の原告が亡くなられてしまい、完全勝訴した元事務局長の田中昭和さんをはじめ10人の原告が他界された後の返還でした。
また、高裁でも救済されなかった第1次出資金増強月間被害者12人は、まだ1円も返還されていない人が大半で、すでに上告人の一人が亡くなり、現在上告人の最高齢者は88歳で、85才、84才、82才、78才と半数が後期高齢者です。
 
一日も早く最高裁裁判長に老後の資金の全額返還命令を出していただくよう、一昨年の12月からは、毎月最高裁要請も行い、原告団と弁護団と支援者とともに最高裁第一小法廷の横田尤孝(ともゆき)裁判長と最高裁長官他最高裁の裁判官15人全員宛ての原告団の上申書と代表の手紙を毎回裁判所に提出し要請しています。
 
早期完全勝利判決を求めて、要請の際には必ず最高裁前でビラ配布宣伝を行っていたところ、裁判所の職員の方から「裁判所の調査官や裁判長はじめ職員のみなさんに事件のことを理解していただくことが大切」「朝8時から9時までの1時間、職員通用門前でのビラ配布が効果的」という助言をいただき、ご近所のガソリンスタンドから椅子もお借りして、昨年5月からは午前6時45分に船橋駅ホームに集合し、8時からビラ配布とハンドマイク宣伝を行い、朝食のお弁当を食べた後に要請を行っています。
 
 最高齢の上告人のS雄さんは88才です。昨年4月まで、千葉地裁から最高裁まで毎回要請に参加し裁判長に返還を求めて訴えていましたが、とうとう認知症も発症されてしまい、現在はデイサービスに通うのがやっとのことで、一人で外出もできなくなってしまいました。
他の上告人も何分高齢の為、11年に及ぶ裁判闘争は骨身にこたえ、85歳、84歳、80才の上告人も毎回、半蔵門駅の階段もやっとのことで上り下りし、移動にはタクシーを使い、最高栽でも車いすをお借りしながら頑張って要請に参加しています。
 
そこでお願いです。
被害者には、もう時間がありません。
藤代市長と福田部長におかれましては、旧ふなしんの譲渡先である東京東信用金庫や政府、預金保険機構、裁判所などに対して、一刻も早くあらゆる手立てを尽くして被害者を全面救済するよう求めていただけないでしょうか。
 
長年にわたり、繰り返しお願いばかりにて誠に恐れ入りますが、なにとぞ上告人の窮状と道理ある訴えを御理解いただきまして、お力添えをいただきますようよろしくお願い申し上げます。
以上