17日 佐藤雄平福島県知事は、1ミリシーベルトは達成できないので「 世界の英知を集め、信頼できる基準を示してほしい」 と政府に要請した。
現在福島県内が、放射線管理区域の「 1ミリシーベルト」以上に汚染されており、除染のめども立たない深刻な状態であることを認めた。
放射線管理区域について:
管理区域における事業者の措置
- 事業者は、必要のある者以外の者を管理区域に立ち入らせてはならない。
- 事業者は、管理区域内の労働者の見やすい場所に、放射線測定器の装着に関する注意事項、放射性物質の取扱い上の注意事項、事故が発生した場合の応急の措置等放射線による労働者の健康障害の防止に必要な事項を掲示しなければならない。
- 事業者は、放射線装置室、放射性物質取扱作業室、貯蔵施設又は保管廃棄施設について、遮へい壁、防護つい立てその他の遮へい物を設け、又は局所排気装置若しくは放射性物質のガス、蒸気若しくは粉じんの発散源を密閉する設備を設けて、労働者が常時立ち入る場所における外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計を1週間につき1mSv以下にしなければならない。
- 管理区域内において放射線業務に従事する労働者(以下「放射線業務従事者」という)の受ける実効線量が5年間につき100mSvを超えず、かつ、1年間につき50mSvを超えないようにしなければならない。
- 放射線業務従事者、緊急作業に従事する労働者及び管理区域に一時的に立ち入る労働者の管理区域内において受ける外部被ばくによる線量及び内部被ばくによる線量を測定しなければならない。
- 女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び妊娠中の者を除く)の受ける実効線量については、3月間につき5mSvを超えないようにしなければならない。
- 妊娠と診断された女性の放射線業務従事者の受ける線量が、妊娠と診断されたときから出産までの間(以下「妊娠中」という)につき次の各号に掲げる線量の区分に応じて、それぞれ当該各号に定める値を超えないようにしなければならない。
- 内部被ばくによる実効線量については、1mSv
- 腹部表面に受ける等価線量については、2mSv
など。
ー・-・-・-・-・-・- 河北新聞 転載記事 ー・-・-・-・-・-
放射線量「新たな安全基準を」 福島県知事、政府に要請
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福島第1原発事故で、佐藤雄平福島県知事は17日、福島市であった政府と周辺12市町村との意見交換会に出席し、放射線量の新たな安全基準策定を政府に要請した。
空間放射線量の主な目安は現在、除染目標が年間1ミリシーベルト以下、活動制限が緩和される避難指示解除準備区域の指定が20ミリシーベルト以下。しかし、原発北西方向を中心に、現在の除染技術では1ミリシーベルト以下の早期達成が難しい地域も少なくない。
佐藤知事は「あくまでも1ミリシーベルトを目指すが、苦慮している。達成できる数値を示してほしい」と語り、実態に合わせ、時期や線量を細分化した安全基準を政府の責任で示すよう強く求めた。
佐藤知事は「世界の英知を集め、信頼できる基準を示してほしい。仮置き場、観光、食などさまざまな問題につながる」と強調。根本匠復興相は「(安全性をめぐり行政や住民が情報や意見を交換する)リスクコミュニケーションの中で対応させていただく」と、検討を約束した。
当面の除染目標を独自に5ミリシーベルトとしている飯舘村の菅野典雄村長は「1ミリシーベルトでは10年、20年と帰れなくなる。国に文句を言うだけではなく、前進したい」と語った。
空間放射線量の主な目安は現在、除染目標が年間1ミリシーベルト以下、活動制限が緩和される避難指示解除準備区域の指定が20ミリシーベルト以下。しかし、原発北西方向を中心に、現在の除染技術では1ミリシーベルト以下の早期達成が難しい地域も少なくない。
佐藤知事は「あくまでも1ミリシーベルトを目指すが、苦慮している。達成できる数値を示してほしい」と語り、実態に合わせ、時期や線量を細分化した安全基準を政府の責任で示すよう強く求めた。
佐藤知事は「世界の英知を集め、信頼できる基準を示してほしい。仮置き場、観光、食などさまざまな問題につながる」と強調。根本匠復興相は「(安全性をめぐり行政や住民が情報や意見を交換する)リスクコミュニケーションの中で対応させていただく」と、検討を約束した。
当面の除染目標を独自に5ミリシーベルトとしている飯舘村の菅野典雄村長は「1ミリシーベルトでは10年、20年と帰れなくなる。国に文句を言うだけではなく、前進したい」と語った。