● やってる場合かっ!東京国体 ●
    墨田区体育館150億!
    味の素スタジアム改修50億!
    八王子市は国体担当に33人の公務員!


 ● 国体とは?
 2013年、多摩地域を中心に「スポーツ祭東京2013」(東京国体)が開催されます。
 1946年以降、毎年行なわれている国民体育大会ですが、ひと昔前ならともかく、こんなにたくざんの国際的なスポーツイベントが目白押しの時代に、いかにもマイナーな感じですよね。でも、国体はただマイナーなだけではありません。開催県が必ず優勝する八百長大会。注目もされず、経済効果もないのに、膨大な税金を使って、何年もかけて準備される。
 ほんとうはやりたくないのが自治体職員の本音です。でも、誰も「やめよう」と言えないのはなぜ?その秘密はここに書いてあります。ぜひ読んで下さい。


 そもそも国体は、戦前の「明治神宮競技大会」にさかのぼります。それは、戦争に向けた「国民の鍛練と民族精神高揚」のためのものでした。そして、それを中心に担っていた人たちが、「戦後復輿のシンボル」として始めたのが国体です
 その後、東京オリンピックの頃までは少しは盛り上がりましたが、70年代以降は、あまりに金がかかるのと、いろいろな矛盾が表面化して批判を浴び、いまではすっかり「終わってる」イベントになってしまったのです。

 ● 国体は天皇のためのイベント?
 国体にはなぜか、毎年天皇が参加します。そして、男女総合成績第1位の都道府県には天皇杯・皇后杯が贈られることになっています。
 1964年以降は、高知県をのぞき、例外なく開催地が総合優勝し、結果として各都道府県にこれが渡っています。国体の八百長とは、この天皇杯・皇后杯をめぐってなされ、例外となった高知県は八百長を拒否した結果でした。
 国体は敗戦後の天皇の「巡幸」と合わせる形で再開されました。国体は天皇が各地を巡りたいという目的にピッタリのイベントであり、各自治体も、国家の最高権威である天皇を招こうとしました。現在まで続いてきたわけはここにあります。
 でも、天皇が行く先々では、たとえば、「養豚場」が撤去されたり、病気を持つ人の外出規制、路上生活を余儀なくざれている人たちが排除されるなど、理不尽な人権侵害が行われ、一方で、天皇のための豪華なトイレが特別に設置されるなどの無駄遣いは、当たり前でした。
 弱者排除の一方で、天皇は特別扱いです。また、戒厳令かと思わせるような過剰警備も当たり前で、それも税金です。このような平等と民主主義を踏みにじるスポーツイベントなどをやっている場合!?と思いませんか?

 ● 東京で開催するということ
 東京都は国体をきっかけに「スポーツの素晴らしさを広く都民・国民にアピールする」と言います。
 でも東京では野球もサッカーもほかのプロスポーツも身近に観戦できます。たくさんスポーツ施設があって、人口も多いから、普通にやれば国体で東京都は1位になります。
 そんなわけだから有名なスポーツ団体は、国体に力を入れる気になりません。なにしろ東京で行われる国体は3回目。優勝も決まっているし、わざわざ見にいかなくてもいいじゃん、と思ったら大間違い。
 オリンピック候補地の中で一番関心が低いのが東京都。国体への関心を高めてオリンピックの誘致をしようとしています。
 国体で競技場を作って、まだその上に新しい競技場をオリンピックで作ろうっていうの?無駄な公共事業で箱物を作らないではいられない東京都は、国体がしょぽいと困るんです。
 スポーツいいよって言われて見に行ったリ参加したりしたら、福祉や医療身近な生活に使うお金が削られて暮らしが困る、なんてことになりかねません。仕事がきつくなって、スポーツするにもお金がない……なんて不健康なんでしょうか。国体もオリンピックもやめましょう。そしてスポーツはそこそこにね。

 ● 地方自治体の関係
 国体の各競技は、区市町村が主催して実施することになっています。この競技会の準備や実施が、区市町村の大きな負担になっています。
 日本体育協会が定めた「国体競技要綱」にあわせて競技会場の整備が行われるため、「市民のため」ではない、「国体のため」の施設整備が行われてしまいます。
 一例をあげれば、
  「日野市・ホッケーのための人工芝設置(競技後撤去)2億円」
  「江戸川区・ボート競技のための仮設レーン(競技後撤去)53億円」
  「世田谷区・競技にあわせてのテニスコート改修(競技後再建築)」
 などです。
 自治体からは批判的な声が次々とあがっています。「本当は何の競技も開催したくなかったが、都に頼まれた」、「もはや国体そのものに魅力がない」、「補助金があまり出ないので負担感しかない」などといった意見です。
 オリンピック招致は何度も世論調査が行われていますが、国体に関しては住民の意見は全く無視です。
 住民が求めていない行事に莫大な経費がかけられる・・・地方分権とは全く相容れない究極の「無駄な公共工事」が国体です。

 ● 最後に
 「やってる場合か!スポーツ祭東京・実行委員会」はスポーツ祭東京(東京国体)に反対するための様々な活動を行っていく予定です。
●東京国体に関する情報収集
●ニュースレターの発行やホームページの開設
●国体反対集会やデモ
●自治体や東京都との交渉
●リーフレットの配布などの情宣活動
 無駄な天皇行事・国体に反対する声はまだまだ小ざいのが現状です。ぜひ、「やってる実」に参加・賛同して下さい!
 ~賛同いただける方は、以下の連絡先までご連絡下さい。賛同費は一口1000円です!~
 (TEL/FAX)03-3207-1273
 (mail)yatteru-201213@yahoo.co.jp
 (郵便振替ロ座)[やってる場合か!スポーツ祭東京実行委員会]00150-9-59994

 やってる場合か!「スポーツ祭東京」実行委員会
 〈呼びかけ〉立川自衛隊監視テント村/反天皇制運動連絡会/靖国・天皇制問題情報センター
 〈連絡先〉東京都立川市富士見町2-12-10-504(テント村) 03・3207・1273(情報センター)
 
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2