たんぽぽ舎です。【TMM:No1678
2012年12月3日()地震と原発事故情報 より
 
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┗■1.笹子トンネルの崩落事故-新しいトンネルなのに…
 |  地盤の変位が原因? 付近には藤の木愛川断層あり
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 12月2日午前8時頃、山梨県大月市と甲州市にまたがる中央自動車道・笹子
トンネルで天井崩落事故が発生し、2~3台が下敷きになり火災が発生した。
少なくても5名が閉じ込められているとみられている。
 このトンネルは天井がつり下げられた構造で、真ん中がVの字に落下している
ことから、中心部の支えが破損した可能性がある。
 笹子トンネルは1977年に出来た比較的新しいトンネルで、全長4784メートル。
天井の板はコンクリート製で1枚あたり1,2トンあるという。
 このトンネルは、山梨県内の断層をまたいで走っている。笹子トンネル付近に
は藤の木愛川断層があり、この断層が活動すればマグニチュード7の地震が想定
されている。
 
以下のシームレス地質図によると、トンネルをまたいで断層がある
同じ断層は原子力発電環境整備機構のホームページにも記載されている。
 
 昨年3月11日直後の3月15日に富士山直下でもマグニチュード6の地震が
あったように地殻変動が日本各地で起きているが、今回の高速道路の崩落事故も
トンネルを横切る断層が徐々に動き、あるいは地盤の変形が進み、圧迫されたト
ンネルが変形をして内部構造物の破壊を招いたのかも知れない。
 各地のトンネル構造物の点検をする必要があると思う。