フクシマの問題はいま世界最大の人権侵害 
言論・表現の自由を守る会による「日本政府に対する勧告案」のロビー活動が反映
 
「福島住民の健康の権利守れ」 国連人権理事会が勧告
 
 【ジュネーブ=前川浩之】日本の人権政策について、各国が質問や勧告(提案)ができる国連人権理事会の日本審査が終わり、2日、各国による計174の勧告をまとめた報告書が採択された。福島第一原発事故について、住民の健康の権利を擁護するよう求める勧告が盛り込まれた。
 
 普遍的定期審査(UPR)と呼ばれ、加盟国すべてに回る。日本は2008年以来2回目で、討論には79カ国が参加。法的拘束力はないが、日本は来年3月までに勧告を受け入れるかどうかを報告するよう求められる。
 
 福島事故をめぐり、オーストリアだけが「福島の住民を放射能の危険から守るた
めのすべての方策をとる」よう求めた。日本は、11月中に健康の権利に関する国連の特別報告者の調査を受け入れると表明した。
朝日新聞 11月3日
 
 
 
 
▼ 井戸川双葉町長、ジュネーブで岡田副総理「原発事故は幸運」発言を批判!

 ※10/31UPR日本審査を受けてNGO合同記者会見<動画>
http://www.ustream.tv/recorded/26569996
 
30分あたりから、福島県双葉町の井戸川克隆町長の発言。
その最後の話題で(33分頃)、岡田副総理「幸運だった」発言に触れて厳しく批判。
 日本の政府の最重要な地位におられる岡田副総理が、関西の方で講演した中で「今回の事故は幸運だった」と言う話がメディアの記事に出ました。
この話を聞いた時に、国を預かる国民の生命財産を預かる大変重要な地位におられる方が、「幸運だった」という発言については、私は徹底的に許すわけにはいきません。
今すぐにでも、こんなことを言う国会議員は議員を辞めていただきたい。国を代表するそして国のすべてを司る重要な方が、「幸運だった」という表現については私は本当に憤りを持っております。
こんなひどいことが世の中にあってはならないことに対して、「幸運だった」という発言は絶対に許すことは出来ません



 《参考》■ 岡田副総理、原発事故は「幸運だった」
(2012年10月6日22時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121006-OYT1T01002.htm
 岡田副総理は6日、三重県桑名市で講演し、東京電力福島第一原子力発電所事故について、「いろんな関係者が言っているが、事故は幸運だった。最悪の場合は東京圏も含めて汚染される可能性があった」と語った。
岡田氏は講演後の記者会見で、発言の意図について「そういう(最悪の)事態になれば、福島でももっと影響が出て、高濃度に汚染されていた。現状でもひどい状況だが、最悪の事態を考えれば幸運にも助けられたということだ」と説明した。
福島県では、今も多くの県民が避難を続けており、発言は、地元の反発を招くおそれもある。