原子力規制委員会人事案の白紙撤回を求め
緊急国会議員要請・首相官邸前抗議行動
原子力規制委員会人事案の白紙撤回を求め20日、環境NGOFoE Japanや福島老朽原発を考える会など市民団体が呼びかけ、緊急国会議員要請と官邸前抗議集会が行われました。
※本日21日(火曜日)も、12時から衆議院第2議員会館前で集会を行い、
衆議院第2議員会館ロビーに午後2時に集合し、
2日目の国会議員要請行動を行います。

原子力規制委員会人事案は、福島原発事故を生み出した原子力ムラの中心人物であり、原子力事業者の委員への就任を禁じている原子力規制委員会設置法第7条第7項3号に明確に違反しており、原子力ムラから決別して、利用と規制を分離し、国民の信頼の回復をめざすとした原子力規制委員会設置法の趣旨をふみにじっています。
また、政府が作った規定の「過去3年間、原子力事業者等およびその団体や従業員であった者」「過去3年間、同一の原子力事業者等から個人として一定額以上の報酬等を受領していた者」を『除く』という規定にも明確に違反しています。
また、政府が作った規定の「過去3年間、原子力事業者等およびその団体や従業員であった者」「過去3年間、同一の原子力事業者等から個人として一定額以上の報酬等を受領していた者」を『除く』という規定にも明確に違反しています。
委員長候補とされている田中俊一氏は、原子力委員長代理時代には、原子力事業者との秘密会合に出席しており、福島原発事故の原因をつくった原子力推進行政の片棒をかつぎ、(独)日本原子力研究開発機構副理事長時代には「もんじゅ」を推進していた人物で、規制委員会の委員長に推薦されること自体、国際的非難が広がることは明らかです。
緊急集会に駆け付けた市民らは、17のグループに分かれ、1グループ5~6人で国会議員の各部屋を訪ね、政府案の白紙撤回を求め要請しました。
緊急集会に駆け付けた市民らは、17のグループに分かれ、1グループ5~6人で国会議員の各部屋を訪ね、政府案の白紙撤回を求め要請しました。

要請後、まだ日中の焼けつく日差しが残る首相官邸前で、白紙撤回を求める抗議行動を行い、通行人に特大チラシを配布しながら、参加者が次々にマイクで白紙撤回を求め訴えました。

社民党の福島みずほ党首も駆けつけ、
「この人事案を強行すれば、必ず、野田内閣の致命傷になる」と指摘。
「今日、衆議院議員運営委員会で、3人の人事案の白紙撤回を求めることを決め提出した。しかし今日は議院運営委員会は開かれていない。一人でも多くの国会議員がこの人事案に反対するよう、一人ひとりの市民が多くの国会議員に働きかけて必ず撤回させましょう」と呼びかけました。

次々に首相官邸からオリンピック選手の大型バスがでてきたため、
急きょ、
4台のバスに分乗していた選手たちに「原発村の人事案白紙撤回」を
シュプレヒコールで呼び掛け、
参加者はプラカードや横断幕で「原発村の人事案撤回!」をアピールし、
「原発村の人事案撤回!」の声が響き渡りました。
五輪メダリストたちも、バスの中から手を振って応えていました。


内閣府職員に抗議要請文を手渡して、この日の行動を終了しました。