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レイバーネット
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http://www.labornetjp.org/image/2012/eigasai2012 レイバー映画祭2012~世界のいま 日本のいま 生活は根底から脅かされている時代に私たちは生きている。でも負けてはいられない。映画は教えてくれる。世界で日本で何が起こっているか、そして真実は何かということを。「レイバー映画祭2012」では、オキュパイ運動に大きな影響を与えた傑作ドキュメンタリー「ザ・テイク」を日本初上映する。その他、新作を満載。今年も田町で元気をもらおう。
7月21日(土)10.00~17.15(開場9.30) 田町交通ビル6階ホール(JR田町駅「芝浦口」徒歩3分) 港区芝浦3-2-22 参加費(通し券) 一般当日1500円(前売・予約1300円) 障がい者・学生・失業者は各200円引き 予約・問い合わせ レイバーネット日本 173-0036 東京都板橋区向原2-22-17-108 TEL03-3530-8588 FAX03-3530-8578 メール予約 http://vpress.la.coocan.jp/yoyaku-labor12.html 事務局 labor-staff@labornetjp.org 映画祭ブログ http://unionyes.exblog.jp/ ●プログラム 10.00 「Occupy バークレー」 35分 10.40 「渋谷ブランニューデイズ」78分 12.05 昼休憩 50分 12.55 主催者挨拶 13.00 <私たちが撮った3.11> 「64歳のデモデビュー」30分 「わたしたちは忘れない」33分 「それでも種をまく」24分 「原発の町を追われて」40分 15.25 休憩 15分 15.40 「ザ・テイク」87分 17.15 終了 *各回、制作者・関係者のショートトークあり ーーー作品解説ーーーーーーーーーーーーーーー ●「Occupy バークレー~歴史は今よみがえる」(マブイシネコープ・2012年・35分) ニューヨーク・ウォール街に始まったオキュパイ運動はまたたく間に全米各地へ拡がった。ベトナム反戦運動の歴史をもつカリフォルニア大学バークレー校でも始まったオキュパイ運動。市民全体に生き生きと広がる姿や2011年11月15日の1万人集会の息吹を伝える。 ●「渋谷ブランニューデイズ」(遠藤大輔・2011年・78分)
一人の派遣労働者が仕事と住まいを失って、路上生活に陥った。宮沢徹雄さん、52歳。やむなき事情で野宿の身となり、渋谷区役所の駐車場で寝泊まりする人々。逆境の中で、互いに支えあいながら生きるささやかなコミュニティを1年半にわたって追った、夢と希望のホームレス・ムービー! ●「64歳のデモデビュー~3.11が私を変えた」(松原明・2012年・30分)
女性の生き方がテーマのノンフィクション作家・松原惇子は、64歳まで一度もデモをしたことはなかった。しかし、3.11が何かを変えた。警察の姿に怯えながら踏み出した一歩。松原惇子が脱原発運動の中でみたものとは? ●「わたしたちは忘れない~福島 避難区域の教師たち」(湯本雅典・2012年・33分)
原発事故で周辺の学校現場はどうなったのか。学校は休校となり、教師たちも避難を余儀なくされた。生徒たちはばらばらになり、教師には過酷な「兼務発令」が出される。知られざる避難区域の教師たちの思いを記録した。 ●「それでも種をまく」(国際有機農業映画祭・2011年・24分)
福島で営まれていた有機農業。しかし原発事故による放射能汚染は、その基盤を暴力的に破壊してしまった。失われた生態系、地域や消費者とのつながり。有機農業者たちは「つながり」を取り戻すために「それでも」種をまこうとしている。撮影=笠原眞弓ほか。 ●「原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録」(堀切さとみ・2012年・40分)
福島第一原発のお膝元にあり、3・11直後、全世帯が避難勧告を受けた双葉町。町は役場機能を埼玉県加須市に移し、廃校になった高校を拠点に避難生活を送っている。原発と共にあった双葉町の人たちは、ふるさとを追われ、今何を思うのか。避難所で出会った人たちの声を集めた。 ●「ザ・テイク(工場占拠)」(ナオミクライン&アヴィルイス・2004年カナダ・87分)
南米の経済大国として繁栄を謳歌していたアルゼンチンだったが、90年代に極端な新自由主義路線を突っ走って経済破綻してしまった。2001年相次ぐ工場閉鎖のなかで、アルゼンチンの労働者は工場自主管理闘争に立ち上がった。新自由主義の真実に迫った映画「ザ・テイク」は、世界の社会運動・労働運動に大きな影響を与えてきた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ザ・テイク(工場占拠)」
新しい世界つくる労働者たち いまや資本主義は、戦争を捏造し、地震や原発事故などの大惨事を食いものに してしか生き延びられなくなっている。これを「ショック・ドクトリン」(惨事 便乗型資本主義)だと告発したのがナオミ・クラインだ。その彼女は夫のア ヴィ・ルイスと共同でつくった待望のドキュメンタリー映画「ザ・テイク」が上 映される。これは「グローバリズム国家の残骸」とよばれたアルゼンチンを舞台に、工場から放り出された労働者たちが、数年後、今度は「これはオレたちの工 場だ」と巻き返して占拠し、抵抗し、自主生産にふみきった闘いの記録だ。これ が実にいい。廃墟と化した工場に労働者たちがやってくるシーンからはじまる。そこで機械の点検をはじめ協同組合をつくって工場を接収していく。その過程を ナオミらカナダの撮影チームが密着(介入)する。彼女の本が、いかに活動の中から生まれてきたかがここからもみえてくる。映画は、労働者が自ら生産点を奪い返すことによってはじめて新しい世界をつくりだせるのだと教えてくれる。こ こでも言いたいーー文化のないたたかいなんてありえない!(木下昌明)
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