世界防災閣僚会議:仙台で来月、80カ国出席 東日本大震災被災の女川生徒が発信 津波対策「経験役立てて」 /宮城

 毎日新聞 2012年06月27日 地方版
 

世界防災閣僚会議:被災の中学生、津波対策発信へ

世界の防災閣僚らに発表する津波の教訓をまとめた女川第一中の2年生ら=宮城県女川町で、金森崇之撮影
 
 世界約80カ国の外交、防災の担当閣僚らが出席する「世界防災閣僚会議6件in東北」(外務省など主催)で、東日本大震災で被災した女川町立女川第一中学の2年生が、7月3日に仙台市で開かれる全体会合で、被災者として唯一の発表に臨む。内容は、被災直後に入学した67人が、学年全員で1年かけてたどり着いた教訓。家族や家を失った生徒らが、実体験から考え出した津波被害の軽減対策を、世界に届ける。
 生徒の8割が家を流された同中は、高台にあったため浸水は免れたが、揺れで校舎は半分が使えなくなった。震災1カ月後には授業を再開したが、ほとんどの生徒は教科書や筆記具を流され、授業もままならない状態。社会科の阿部一彦教諭(46)が「古里にできることを考えよう」と提案し、全新入生が被災地を歩いて津波の到達点を確認したり、防災関連本などで調べ、津波対策を考え始めた。
 
 
 
 
 
 
 
世界防災閣僚会議 in 東北    外務省HPより転載

開催目的

  • 東日本大震災をはじめとする近年の大規模自然災害に関する経験・教訓を各国と共有します。
  • 災害に強い社会の構築に向けて,防災に関する主要テーマにつき議論を行います。
  • 2015年の第3回国連防災世界会議(我が国は開催意図表明済み)におけるポスト兵庫行動枠組策定に向けた議論を提起します。

主催,共催

 外務省他,国内関連省庁,JICA,関係地方自治体,関係国際機関

出席者

 各国の外務大臣,防災担当大臣等の閣僚クラス,関連国際機関(UNDP,UNISDR他)の長や専門家,市民社会・民間の代表の出席が見込まれています。

開催地

 全体会合,サイドイベント:宮城県仙台市(仙台国際センター)
分科会:
岩手県一関市(ベリーノホテル一関)
宮城県石巻市(石巻グランドホテル)
福島県福島市(福島ビューホテル)

日程・スケジュール

 平成24年7月3日(火曜日),4日(水曜日)に行われます。

 (注)この会議では,全体会合を仙台国際センター,3つの分科会を岩手県一関市,宮城県石巻市,福島県福島市で行います。この他,仙台国際センターでは会議と並行してサイドイベントも実施します。

<スケジュール>

世界防災閣僚会議 in 東北
7月3日(火曜日)
  • 14時30分~15時00分 開会式(仙台国際センター)
  • 15時00分~18時00分 全体会合(仙台国際センター)
<共通テーマ>東日本大震災及び最近の大規模
自然災害の経験の共有
<テーマ1>強靱な社会の構築に向けて
<テーマ2>防災の主流化のために求められることとは
7月4日(水曜日)
  • 11時00分~13時00分 分科会
  • 一関(ベリーノホテル一関)
    <テーマ>やがて来るその日のために
    -予防,減災-
    石巻(石巻グランドホテル)
    <テーマ>その日からの行動
    -緊急対応,復旧・復興-
    福島(福島ビューホテル)
    <テーマ>新たなるリスク増加への対応
    -気候変動,都市化など-
  • 15時45分~17時15分 全体会合
    <テーマ3>防災の新たな国際的行動枠組に求められることとは
サイドイベント
(仙台国際センター)
7月3日(火曜日)
  • 9時30分~18時30分
サイドイベントはブース展示講演会/ワークショップという3つの形態で実施し,50以上の団体が参加予定です。
詳しい内容については随時更新します。
7月4日(水曜日)
  • 9時30分~18時00分

世界防災閣僚会議 in 東北の傍聴を希望される方へ

 この会議は公開の会議であり,仙台国際センターでの7月3日,4日の全体会合,ならびに7月4日の一関市,石巻市,福島市での分科会いずれも傍聴が可能です(日・英同時通訳対応となっております)。全体会合については申込多数のため傍聴登録を締め切りましたが、分科会については若干の余裕があることから6月27日(水曜日)まで締切を延長いたしますので、分科会の傍聴を希望される方は6月27日(水曜日)までに以下のサイトよりお申し込みください。
(会場の都合により申込者多数の場合は傍聴できない場合もあります。)
 なお,サイドイベントの観覧には登録は不要です。

外部関連サイト