石巻市が1万人に避難勧告 震災経験から“先手” 台風4号
産経新聞6月19日(火)20時28分
台風4号の接近に伴い、宮城県石巻市は19日夕、沿岸部の約4300世帯、約1万人に避難勧告を出した。
市によると、対象は門脇、渡波(わたのは)地区など沿岸部の住民。20日午前3時に満潮を迎え、台風による雨が重なると浸水する恐れがあるため。防災無線と広報車で、公民館や学校など11カ所の避難所に避難するよう呼びかけた。
台風の県内への接近は20日朝から昼ごろと予想されているが、雨は接近前から強まるとの予報。市では「夜中に避難勧告を出しても効果がない。早めに出して早めに備えてほしいので判断した。できるだけ明るいうちに移動した方がよいと考えた」としており、東日本大震災の経験から先手を打った形だ。