明治期の鉱毒問題で知られる足尾銅山(栃木県日光市)で、写真家小野崎一徳(1861~1929年)が撮影した作業場や地域社会の様子など計227枚が15日からインターネット上で公開されます。
ネットアドレス http://www.ashio-dozan.info
国策として進められた鉱山開発とそれに伴う公害。公開作業に携わった法政大経済学部の藤田貢崇教授は「水俣病や東京電力福島第1原発事故などの先駆けで、これからの社会を考える上でも貴重な資料」と話しています。
藤田教授によると、小野崎は足尾銅山を開発した旧古河鉱業(現古河機械金属)の依頼で、1883年から死亡するまでの46年間にわたり、銅山の作業現場や地域の人々の生活を白黒写真に記録しました。