転載記事
毎日新聞 2012年4月23日朝刊
長崎ストーカー殺人:千葉県警本部長処分へ…慰安旅行問題
毎日新聞 2012年04月22日 22時16分(最終更新 04月22日 23時52分)
長崎県西海市の2女性殺害事件で、千葉県警習志野署がストーカーの被害届受理を先送りし、慰安旅行をしていた問題について、警察当局は鎌田聡千葉県警本部長の監督責任を問い、処分する方針を固めた。旅行の報告は受けていなかったものの、一連の検証を指揮した本部長としての責任を問われたとみられる。ほかに処分対象者は県警本部、習志野署幹部ら10人前後になるとみられる。
事件は昨年12月16日発生。山下美都子さん(当時56歳)と義母の久江さん(同77歳)が刺殺され、長崎県警は山下さんの三女(23)の交際相手だった筒井郷太容疑者(27)を殺人容疑などで逮捕した。三女と家族は千葉、三重、長崎の3県警に相談や通報を重ねていた。12月6日に被害届を出そうと習志野署を訪れたが、三女からの被害聴取は同12日に先送りされていた。今年3月5日に検証結果を公表している。