新潟放送 2012年4月19日 

「液状化しやすさマップ」公表

東日本大震災で各地で発生した液状化現象について、北陸地方整備局は、新潟県内のどの場所で液状化するおそれがあるか危険度を示す地図を新たに作り、ホームページで公開しています。
地震の強い揺れによって地面から砂や地下水が噴き出す液状化現象は、去年の東日本大震災でも千葉県や茨城県などで大規模に発生し、住宅が傾いたり道路や水道などが壊れたりする被害が出ました。

県内でも昭和39年の新潟地震や8年前の新潟県中越地震で発生し、対策が課題になっています。
このため北陸地方整備局は、専門家などで作る地盤工学会と共同で、液状化現象が起きやすい県内の地域を予測した「液状化しやすさマップ」を新たに作成し、ホームページで公開しています。

マップは県内全域のものと新潟、新発田、長岡など8つの地域別のものが作られ、地形や地質、地下水の高さ などをもとに危険度が0から4までの5段階に色分けして示されています。

このうち新潟市中央区や三条市など信濃川沿いの地域は危険度が最も高い「4」で示され新潟地震程度の揺れで、液状化が発生する確率が高いということです。
北陸地方整備局では、今月25日に各市町村の担当者に液状化の危険度について詳しく説明する予定で、「どこの地域が危険なのか広く知ってもらった上で防災対策に役立ててほしい」としています。