江戸川水系の千葉県の2011年3月22日採水分の放射性ヨウ素は、370ベクレルでした。しかし、八千代市以外では、乳幼児の保護者や市民に対して、汚染されていない水の提供は行われませんでした。
 
 福島の水道水のみならず千葉県をはじめ関東東北各県の、水道水の検査機器の不足と体制の不備が今なお深刻です。
 プルトニウムなどの地下水への汚染を封じる対策も行われておらず、各放射性物質の正確な値も発表されていません。
 
 大飯原発の事故や爆発によって、関西の水がめの琵琶湖を放射性物質で汚染させることは確実です。
 大飯原発の再稼働は、ありえません。
 
 大飯原発再稼働を「妥当」と判断した3閣僚には、再稼働によって、飲料水汚染防止を怠り、生物の内部被ばくの拡大を防止しない人道の罪が問われます。
 
 資料: 八千代市上下水道局                            単位:ベクレル/kg
放射性ヨウ素放射性セシウム  
北千葉広域水道企業団よりの受水370不検出
 
 
 
○検査依頼機関 財団法人 日本分析センター(千葉市稲毛区山王町)
○採水日時    平成23年3月22日(火)午後7時25分
○検査結果    平成23年3月27日(日)
○分析結果
  睦浄水場より各浄水場に送られる浄水については120ベクレル/㎏でした。
                                                   単位:ベクレル/kg
放射性ヨウ素放射性セシウム  
八千代台浄水場16不検出
勝田台浄水場不検出
米本浄水場不検出
高津浄水場9.8
村上給水場18
睦浄水場120
萱田浄水場17
         ※ 地下水はすべて放射性物質が不検出でした。

○参考として,北千葉広域水道企業団から3月22日に受水した水についても検査を行いましたが,数値結果は飲食物摂取制限に関する指標300ベクレル/kgを超える370ベクレル/kgでした。当日の睦浄水場の配水池は,ほぼ満水状態(容量約12,000㎥)にありましたので、この配水池にあった大量の水と受水の水が混合され,睦浄水場から送り出された水が120ベクレル/kgとなったものと判断されます。この結果については,直ちに北千葉広域水道企業団に通知しました。詳細については,北千葉広域水道企業団のホームページをご覧ください。
 
―・―・―・―・―・―・―・― 転載記事 毎日新聞 2012年04月14日 夕刊 ・―・・―・―・―・―・―・―・―・・
 
福島原発事故:
都民の水道水離れ深刻 98億円の減収に
 
  金町浄水場(手前)=東京都葛飾区で、本社ヘリから加古信志撮影 拡大写真

 東日本大震災後、東京都民の「水道水離れ」が続いている。昨年4月〜今年2月の11カ月間の総供給量(計13億5381万立方メートル)は前年同期比2.6%減で、料金収入だと98億4200万円のマイナス。ここ10年ほど「おいしい水」のPRに力を入れてきた都水道局は「安心・安全と味の両方を追求してきたのに」とショックを受けている。

 

 水道水離れの最大の要因とみられるのは昨年3月22日、金町浄水場(葛飾区)で乳児の飲料に関する当時の暫定規制値(1キロ当たり100ベクレル)を超える210ベクレルの放射性ヨウ素が検出された騒動だ。

 2日後に規制値を下回ったが、同8月に約1000人に実施したアンケートでは、水道水 について28%が「不安」と答え、その9割近くが放射性物質の影響を理由に挙げた。

 
 原子力発電所の停止に伴う夏の節電も、需要減に拍車をかけた。空調に使う冷却水の使用などが減り、昨年9月は前年比5.1%減となった。