転載記事
毎日新聞4月6日(金)19時29分
<千葉県警>長崎女性殺害事件に絡み習志野署2課長が異動
長崎県西海市の2女性殺害事件を巡り、千葉県警習志野署員がストーカーの被害届提出の先送りを求めた直後に慰安旅行をしていた問題に絡み、県警は6日、同署の刑事課長(警部)と生活安全課長(同)を13日付で異動する人事を明らかにした。一連の問題発覚後、県警は大場仁志・前署長を1日付で警務部付とする人事異動を発令している。
県警によると、刑事課長は機動捜査隊、生活安全課長は成田国際空港警備隊に配属予定。2人は監察官室が中心の調査の対象で、県警は「円滑な業務遂行のための異動」と説明している。いずれも着任7カ月での異動。
慰安旅行は昨年12月8〜10日に実施され、生活安全課長ら署員12人が北海道函館市などを観光した。刑事課長は参加しなかったが、部下の刑事課係長は参加。この係長は旅行前の同月6日、ストーカー被害に遭った女性と家族に、被害届の提出先送りを求めていた。
千葉県警は遺族らの批判を受け、慰安旅行が事件捜査に影響がなかったかどうかなどを改めて調べている。【小林祥晃】