橋下氏、おばちゃんに握手を拒否される…大阪市長選

 40年ぶりのダブル選となる大阪市長選、府知事選(27日投開票)は20日、ラストサンデーを迎え、各候補が街頭で懸命に支持を訴えた。市長選に出馬した橋下徹・前大阪府知事(42)は、60代とみられる女性に握手を拒否されるなど、中高齢層からの反発を受ける一方で、若年層の票の掘り起こしに必死。対する現職・平松邦夫氏(63)には、精神科医・香山リカ氏(51)が応援に駆け付け、橋下氏の“心の弱さ”を指摘した。
 大阪・京橋の商店街。橋下氏が露骨なアンチ支持者に遭遇した。60代とみられる女性が「私らの年代は平松さん。もう平松さんと(府知事候補の)倉田(薫)さんに投票した」と、わざわざ理由を口にして握手を拒絶した。橋下氏は「…どうぞ応援してあげて下さい」と動揺を押し隠し、すぐ隣にいた30代男性に目線を変えたが、民主、自民、共産の包囲網で、高齢層での苦戦が伝えられるだけに、象徴的なシーンだった。


 高齢層にウケがよくないのには隠れた“理由”がある。橋下氏は市長選に当選した場合、改革の一環として、70歳以上の高齢者が市営地下鉄・バスに無料で乗れる「敬老優待乗車証(敬老パス)」を廃止する、との情報に悩まされている。敬老パスは敵対する平松陣営も見直しを進めており、橋下陣営は「敬老パスは廃止しません。デマに注意」とビラなどでアピール。しかし、「橋下=改革=廃止」のイメージを払拭できないのが現状だ。

 橋下氏が本腰を入れるのが、若年層の掘り起こし。日曜日とあって、北大阪一の繁華街・梅田では若者が集う2か所を演説場所に選び、若者を前に「相手は組織票。今は完全に負けてます」と“泣き”の表情。「20代、30代、40代の方に選挙に行ってほしいから、大きなイベントになるダブル選を仕掛けた。橋下に投票したくないなら白票でもいい。みんなで選挙に行こうよ」と訴えた。ビラの配布にも大学生を動員。同年代の運動員の力で、若者の浮動票を集める考えだ。

 高齢層の反応とは違い、車道にはみ出して握手を求める若者も多かったが、票になるのは大阪市に住む住民だけ。府知事選とは違う戦いに、悩まされている。

 ◆大阪市長選立候補者
  平松邦夫〈62〉市長 無現
  橋下 徹〈42〉前知事 諸新
 ※届け出順。数字は年齢。


『スポーツ報知』(2011年11月21日12時40分)
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/topics/news/20111121-OHO1T00126.htm?from=related
 
 
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