河北新聞 2011年09月08日木曜日
福島第1原発事故などが福島県内の子どもに与えている影響を調べている福島大共生システム理工学類の筒井雄二教授(実験心理学)は7日、小さい子どもほど強いストレスを感じているという調査結果を公表した。筒井教授は「放射線に対する保護者の不安が子どもに影響している。親もストレスをためこまないようにすることが大切だ」と話した。
福島、郡山両市の小学校や幼稚園、保育所に通う児童・園児1322人の保護者が協力。6月から7月にかけての1カ月間の子どもの睡眠状態や行動、食事の様子などを質問票で回答してもらった。回答を数量化して分析した。
分析結果では、小さい子どもほど、物音におびえたり、怒りっぽくなるフラストレーション反応を示す傾向が多くみられたという。抑うつの症状はあまりなかった。
保護者についても「洗濯物を外で干すか」「子どもにマスクを着けさせているか」などを聞いた結果、小さい子どもがいる親ほどストレスが大きいことが分かり、特に外で遊ばせることに不安を感じているという。
筒井教授は「福島県内の子ども全体に見られる傾向とまでは言い切れない」と話しつつ、「特に母親と子どものフラストレーションが、相互に関係しているのではないか」と分析した。
福島第1原発事故などが福島県内の子どもに与えている影響を調べている福島大共生システム理工学類の筒井雄二教授(実験心理学)は7日、小さい子どもほど強いストレスを感じているという調査結果を公表した。筒井教授は「放射線に対する保護者の不安が子どもに影響している。親もストレスをためこまないようにすることが大切だ」と話した。
福島、郡山両市の小学校や幼稚園、保育所に通う児童・園児1322人の保護者が協力。6月から7月にかけての1カ月間の子どもの睡眠状態や行動、食事の様子などを質問票で回答してもらった。回答を数量化して分析した。
分析結果では、小さい子どもほど、物音におびえたり、怒りっぽくなるフラストレーション反応を示す傾向が多くみられたという。抑うつの症状はあまりなかった。
保護者についても「洗濯物を外で干すか」「子どもにマスクを着けさせているか」などを聞いた結果、小さい子どもがいる親ほどストレスが大きいことが分かり、特に外で遊ばせることに不安を感じているという。
筒井教授は「福島県内の子ども全体に見られる傾向とまでは言い切れない」と話しつつ、「特に母親と子どものフラストレーションが、相互に関係しているのではないか」と分析した。