東京電力福島第1原発事故で、環境保護団体グリーンピース・ジャパンは29日、既に除染した福島市内の保育園2カ所と高校1カ所で8月上旬から中旬にかけて放射線量を測定した結果、比較的高い線量だったとして数値を公表した。

 一つの保育園の園庭では、5月の調査時は毎時3マイクロシーベルト前後。その後、重機で表土を剥ぎ取るなどしたが、今回は地上10センチで毎時0.3~0.9マイクロシーベルトだった。毎時0・9マイクロシーベルトは年間で8ミリシーベルト近くになる計算。建物の屋根下では局所的に毎時7.1マイクロシーベルトの高線量を確認。屋根を洗い流した水や雨がたまり、高くなったとみられる。

 高校では、校舎につながる舗装路で毎時1.5~3.2マイクロシーベルト、階段付近で4.1~7.9マイクロシーベルトと高かった。もう一つの保育園は地上50センチで毎時0.2マイクロシーベルトだった。

 調査チームの鈴木かずえさんは、チェルノブイリ原発事故では年間5ミリシーベルト以上で強制的避難の対象になったとし、「安全な水準になるまで子どもたちを避難させるべきだ」と強調。チーム責任者のヤン・バンダ・プッタさんは「周囲の建物や地面からも影響を受けるので、校内の除染だけでは不十分」とした。

毎日新聞 2011年8月29日 18時44分
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110830k0000m040023000c.html



 【除染後も高線量と環境団体 福島市の保育園と高校】

 東京電力福島第1原発事故で、環境保護団体グリーンピース・ジャパンは29日、既に除染した福島市内の保育園2カ所と高校1カ所で8月上旬から中旬にかけて放射線量を測定した結果、比較的高い線量だったとして数値を公表した。

 一つの保育園の園庭では、5月の調査時は毎時3マイクロシーベルト前後。その後、重機で表土をはぎ取るなどしたが、今回は地上10センチで毎時0・3~0・9マイクロシーベルトだった。毎時0・9マイクロシーベルトは年間で8ミリシーベルト近くになる計算。敷地周辺の放射性物質の影響を受けているとみられる。

2011/08/29 17:55 【共同通信】