『「君が代・強制」解雇裁判通信』(第115号,2011/7/28)
◆ ドキュメント7・14
《撮影:平田 泉》
● 裁判所に125人
暑い日でした。そんな中を最高裁南門前に支援者が次々と駆けつけた。二時二〇分の整理券配布締め切り時には125人に達した。抽選が行われ、当たった39人に傍聴券が配られた。
二時三〇分に裁判所内に導かれた。上告人と代理人も続いた。筆記用具以外すべての物をロッカーに入れ、金属探知機による厳しいチェックを受けて、だだっ広い控え場所で待機した。
二時四五分、全員が*第一小法廷に入った。カメラは一台もなく、記者席もまばら。これだけ続けばニュースバリューはほとんど無いということなのだ。
● たった二十秒の判決
三時、正面の扉が開いて5人の裁判官が入廷、一同起立、礼をして着席した。裁判長が「開廷します」と言い、書記官が事件番号、事件名を読み上げた後、裁判長は「判決を申し渡します。主文、本件上告を棄却する。上告費用は上告人らの負担とする」とだけ読み上げて、退廷した。
「解雇」と東京都の代理人が,退席した後、北九州ココロ裁判の上告人(本人訴訟のため)と北九州市の代理人が所定の席に着き、同じように申し渡しがあって閉廷した。
この間、所要暁問は10分足らず、新たな、特別の感情は起きなかった。ずーと頭にあった悔しさや怒りが想起し、続いて「ああ、これで終わったんだ」という気持ちがよぎった。
● 怒りのシュプレヒコール
待っていた人たちの拍手を受けて南門に戻った。すでに退出していた秋山弁護士から判決の報告が行われていた。みんなで怒りのシュプレヒコールをあげた。
判決文はたったのA4判2頁であることを知った。七月四日の木川裁判、中島裁判の時と同じように「以下同文」判決である。
その後、北九州ココロ裁判の上告人たちの報告があって、社会文化会館に移動した。
● 記者会見
社会文化会館第3会議室では、先に到着していた弁護団が「声明」の検討をしていた。
二時五五分に「声明」が完成し(→クリック)1階事務室にて30部コピーを取った。司法記者クラブ(東京地裁内)で行われる記者会見に出るため、水ロ、秋山両弁護士と、太田、近藤、平松、前川がタクシーで裁判所に向かった。
一五時七分、記者会見が始まった。
集まった記者は13人、カメラー台(フジTV)。秋山弁護士の司会で、先ず水ロ弁護士が裁判の経過や判決の分析を報告し、続いて前川、平松、近藤、太田の順でそれぞれが心を込めて発言した。終わって秋山弁護士が「何か質問はありませんか?」と促したが、誰からもなく、実質わずか20分で記者会見は終わった。
● 報告集会
一六時四四分に社会文化会館第一会議室に入ると、会場は100人を越える人で埋まり、報告集会が行われていた。
加藤弁護士の報告が終わって、水ロ弁護士が記者会見の様子も含めて、地裁、高裁も含めた総括的な報告を行った。
一七時三分から原告の報告になり、相田さんから順に皆が話した。それぞれが今日の判決を受けての思いと7年間の思いを感謝の気持ちを込めて話した。
五時五八分、報告集会が終わった。(前川)
『「君が代・強制」解雇裁判通信』(第115号,2011/7/28)
≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫
◆ ドキュメント7・14
《撮影:平田 泉》
● 裁判所に125人
暑い日でした。そんな中を最高裁南門前に支援者が次々と駆けつけた。二時二〇分の整理券配布締め切り時には125人に達した。抽選が行われ、当たった39人に傍聴券が配られた。
二時三〇分に裁判所内に導かれた。上告人と代理人も続いた。筆記用具以外すべての物をロッカーに入れ、金属探知機による厳しいチェックを受けて、だだっ広い控え場所で待機した。
二時四五分、全員が*第一小法廷に入った。カメラは一台もなく、記者席もまばら。これだけ続けばニュースバリューはほとんど無いということなのだ。
● たった二十秒の判決
三時、正面の扉が開いて5人の裁判官が入廷、一同起立、礼をして着席した。裁判長が「開廷します」と言い、書記官が事件番号、事件名を読み上げた後、裁判長は「判決を申し渡します。主文、本件上告を棄却する。上告費用は上告人らの負担とする」とだけ読み上げて、退廷した。
「解雇」と東京都の代理人が,退席した後、北九州ココロ裁判の上告人(本人訴訟のため)と北九州市の代理人が所定の席に着き、同じように申し渡しがあって閉廷した。
この間、所要暁問は10分足らず、新たな、特別の感情は起きなかった。ずーと頭にあった悔しさや怒りが想起し、続いて「ああ、これで終わったんだ」という気持ちがよぎった。
● 怒りのシュプレヒコール
待っていた人たちの拍手を受けて南門に戻った。すでに退出していた秋山弁護士から判決の報告が行われていた。みんなで怒りのシュプレヒコールをあげた。
判決文はたったのA4判2頁であることを知った。七月四日の木川裁判、中島裁判の時と同じように「以下同文」判決である。
その後、北九州ココロ裁判の上告人たちの報告があって、社会文化会館に移動した。
● 記者会見
社会文化会館第3会議室では、先に到着していた弁護団が「声明」の検討をしていた。
二時五五分に「声明」が完成し(→クリック)1階事務室にて30部コピーを取った。司法記者クラブ(東京地裁内)で行われる記者会見に出るため、水ロ、秋山両弁護士と、太田、近藤、平松、前川がタクシーで裁判所に向かった。
一五時七分、記者会見が始まった。
集まった記者は13人、カメラー台(フジTV)。秋山弁護士の司会で、先ず水ロ弁護士が裁判の経過や判決の分析を報告し、続いて前川、平松、近藤、太田の順でそれぞれが心を込めて発言した。終わって秋山弁護士が「何か質問はありませんか?」と促したが、誰からもなく、実質わずか20分で記者会見は終わった。
● 報告集会
一六時四四分に社会文化会館第一会議室に入ると、会場は100人を越える人で埋まり、報告集会が行われていた。
加藤弁護士の報告が終わって、水ロ弁護士が記者会見の様子も含めて、地裁、高裁も含めた総括的な報告を行った。
一七時三分から原告の報告になり、相田さんから順に皆が話した。それぞれが今日の判決を受けての思いと7年間の思いを感謝の気持ちを込めて話した。
五時五八分、報告集会が終わった。(前川)
『「君が代・強制」解雇裁判通信』(第115号,2011/7/28)
≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
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