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『これからどうなる海と大地 海の放射能に立ち向かう』
七つ森書館 税込み価格: \1,470

水口憲哉氏(東京海洋大学名誉教授/資源維持研究所主宰)

水口憲哉・緊急インタビュー〈これからどうなる、どうする〝海の放射能汚染〟 放射能に立ち向かうために知っておくこと〉



水口氏、セラフィールド再処理工場による汚染のすさまじさを例にあげて、六ヶ所村再処理工場の途方もない危険さを指摘している。膨大な放射能汚染水が太平洋に放出され、コウナゴでセシウムが検知された際、水口氏「地獄の釜が開いた」とコメントしたが、マスコミはいやがって、引用しなかったという。イギリス人は、そもそも日本人ほど、魚を食べない。セラフィールド再処理工場の汚染水は、アイルランド、ノルウェーなどにも及んでおり、漁業国ノルウェーは抗議している。セラフィールド周辺では、子供の白血病が多い。

いやな話題を避けるために、目や耳なら、ふさげる。いやな放射能を避けるために、鼻と口は、ふさげない。

セラフィールド、もともと王立軍需工場だったところに、核兵器材料となるプルトニウム生産のためウィンズケール原子力研究所が着工された。MOX製造、その応用だろう。

youtubeで検索頂くと、NHK制作「核再処理工場・英セラフィールド」が見られる、かも知れない。こういう番組、youtubeではなく、NHKに何度も再放送願いたいもの。

1957年10月10日、世界初の原子炉重大事故、ウィンズケール火災事故が起きた。それで、セラフィールドと名前を変えたのだという記事、以前に読んだ記憶がある。

MOX燃料を使えば、原発事故の際、大量のプルトニウムも放出される。

大量にMOX燃料を使用するはずだった高速増殖炉もんじゅ、危険すぎて再開できまい。

セラフィールドMOX工場閉鎖を受けて、普通の原発一年分の放射性物質を一日で放出する「六ヶ所村再処理工場」を稼働する理由など皆無だろう。為政者・国民が正気であれば。

「核燃料サイクル」なる絵に描いた餅、完全に破綻したはずだ。経産省次官、原子力・安全不安院、資源エネルギー庁トップの首のすげ替えでなく、汚染源・危険源の全原発・六ヶ所村再処理工場、もんじゅの閉鎖こそ必要だ。

しかし、それは、原発推進派の二大政党と宗教政党が極端に衰退しないかぎり実現しない。埼玉県知事選から推測すれば、一世紀先も、日本中、原発・放射能だらけ状態であること確実。六ヶ所村再処理工場もフル稼働するだろう。何とも蛮勇に溢れた人々の国。

日本良い国強い国、世界に一つの放射能汚染の国。

小学校や会社の食堂に、誰が放射性物質を多く食べたか競うグラフが貼りだされ、毎月、優秀者が栄誉賞をもらうようになるのだろうか?

断りません。勝つまでは。

マスコミに載らない海外記事 2011年8月 5日 (金) より
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/mox-8a6d.html