リーマン後依頼下げ幅
NY512ドル下落
世界経済の先行きに対する懸念が急速に強まり、国内外の株式市場は4日から5日にかけて連鎖的に急落した。ニューヨーク市場ではリーマンショック直後の08年12月1日以来の大幅な下げ幅となり、東京市場も東日本大震災後の3月18日以来の一時9200円台に急落。世界経済が「二番底」に向かうとの警戒が広がった。
毎日新聞夕刊2011年8月5日
世界同時株安: 米欧景気減速に懸念 投資家の不安高まる
米国、日本をはじめ世界的に下落した株価を示す電光掲示板=東京都中央区で2011年8月5日午前10時19分、武市公孝撮影 世界同時株安が進行しているのは、米欧など世界景気が減速し、投資家の不安が高まっているためだ。ただ、「マクロ経済指標は悪化を示す数値もあるが、足元の企業業績は日米とも堅調」(SMBC日興証券の河田剛国際市場分析部長)との見方も強く、実態より売られすぎている可能性もある。
今回の世界株安は、米景気の減速傾向が懸念されていることが背景にある。市場では「米国では債務上限引き上げ決着で今後は財政出動の余地が限られる」とも指摘され、政策効果に期待できないとの見方も売りにつながったとされる。
ただ、4日の米株市場の下落幅はリーマン・ショック以来の大きさとはいうものの、経済の大動脈である金融機関の資金繰りが問題となった08年当時のような事態は起きていない。リスク資産に投資しづらい状況だが、「日本企業は12年3月期の業績予想に上方修正が相次ぎ、年後半の業績に期待感がある」(大和証券投資情報部の西村由美次長)。
ただ、外国為替市場では政府・日銀の円売り介入にもかかわらず1ドル=78円台の円高が続き、輸出企業の業績下押しリスクも消えておらず、投資家の不安が容易に消えないのも実情だ。【岩崎誠】
毎日新聞 2011年8月5日
http://mainichi.jp/life/money/news/20110805k0000e020070000c.html
株価急落:将来への不安広がる 回復期待「今はもう…」
株価を示す電光掲示板を見る人たち=東京都中央区で2011年8月5日午前10時41分、武市公孝撮影 ニューヨーク株式市場に続く東京株式市場の急落を受け、株価暴落への不安が広がった。
個人で株式投資している横浜市港北区の村上清和さん(63)は「朝、出かける前に自分が保有する複数の銘柄の値動きをパソコンで見たら、ほとんどが下落を表す青色で表示してあり、気が重くなった。上向きの要因はまったく見当たらず、株は当分塩漬けにするしかない」とあきらめ顔で話した。
東京・兜町で証券会社店頭の電光掲示板を眺めていた中野区の男性(80)は「これまでは下がっても必ず戻ってくるという期待感があったが、今はもうわからない。私自身の資産も相当目減りしたし、しばらく停滞が続けば、耐えられない人がたくさんでてしまうのではないか」と将来への不安を隠さなかった。
また、東京都内の大手証券会社のトレーダー(35)は、「不況の時にも『信頼がある』として買われていたゴールド(金)まで次々に売られ、みんな現金を手にしたがっている。米国の景気がおかしくなり、市場がパニックになっている」と指摘。「日本の単独為替介入は『景気回復したい』というアピールだったが、世界の景気が混乱している状況からすれば『独り相撲』だったのでは。先行きは全く見えない状態だ」と話した。【飯田和樹、酒造唯】
毎日新聞 2011年8月5日 11時46分(最終更新 8月5日 12時38分)
http://mainichi.jp/life/money/news/20110805k0000e020068000c.html
NY512ドル下落
世界経済の先行きに対する懸念が急速に強まり、国内外の株式市場は4日から5日にかけて連鎖的に急落した。ニューヨーク市場ではリーマンショック直後の08年12月1日以来の大幅な下げ幅となり、東京市場も東日本大震災後の3月18日以来の一時9200円台に急落。世界経済が「二番底」に向かうとの警戒が広がった。
毎日新聞夕刊2011年8月5日
世界同時株安: 米欧景気減速に懸念 投資家の不安高まる
米国、日本をはじめ世界的に下落した株価を示す電光掲示板=東京都中央区で2011年8月5日午前10時19分、武市公孝撮影 世界同時株安が進行しているのは、米欧など世界景気が減速し、投資家の不安が高まっているためだ。ただ、「マクロ経済指標は悪化を示す数値もあるが、足元の企業業績は日米とも堅調」(SMBC日興証券の河田剛国際市場分析部長)との見方も強く、実態より売られすぎている可能性もある。
今回の世界株安は、米景気の減速傾向が懸念されていることが背景にある。市場では「米国では債務上限引き上げ決着で今後は財政出動の余地が限られる」とも指摘され、政策効果に期待できないとの見方も売りにつながったとされる。
ただ、4日の米株市場の下落幅はリーマン・ショック以来の大きさとはいうものの、経済の大動脈である金融機関の資金繰りが問題となった08年当時のような事態は起きていない。リスク資産に投資しづらい状況だが、「日本企業は12年3月期の業績予想に上方修正が相次ぎ、年後半の業績に期待感がある」(大和証券投資情報部の西村由美次長)。
ただ、外国為替市場では政府・日銀の円売り介入にもかかわらず1ドル=78円台の円高が続き、輸出企業の業績下押しリスクも消えておらず、投資家の不安が容易に消えないのも実情だ。【岩崎誠】
毎日新聞 2011年8月5日
http://mainichi.jp/life/money/news/20110805k0000e020070000c.html
株価急落:将来への不安広がる 回復期待「今はもう…」
株価を示す電光掲示板を見る人たち=東京都中央区で2011年8月5日午前10時41分、武市公孝撮影 ニューヨーク株式市場に続く東京株式市場の急落を受け、株価暴落への不安が広がった。
個人で株式投資している横浜市港北区の村上清和さん(63)は「朝、出かける前に自分が保有する複数の銘柄の値動きをパソコンで見たら、ほとんどが下落を表す青色で表示してあり、気が重くなった。上向きの要因はまったく見当たらず、株は当分塩漬けにするしかない」とあきらめ顔で話した。
東京・兜町で証券会社店頭の電光掲示板を眺めていた中野区の男性(80)は「これまでは下がっても必ず戻ってくるという期待感があったが、今はもうわからない。私自身の資産も相当目減りしたし、しばらく停滞が続けば、耐えられない人がたくさんでてしまうのではないか」と将来への不安を隠さなかった。
また、東京都内の大手証券会社のトレーダー(35)は、「不況の時にも『信頼がある』として買われていたゴールド(金)まで次々に売られ、みんな現金を手にしたがっている。米国の景気がおかしくなり、市場がパニックになっている」と指摘。「日本の単独為替介入は『景気回復したい』というアピールだったが、世界の景気が混乱している状況からすれば『独り相撲』だったのでは。先行きは全く見えない状態だ」と話した。【飯田和樹、酒造唯】
毎日新聞 2011年8月5日 11時46分(最終更新 8月5日 12時38分)
http://mainichi.jp/life/money/news/20110805k0000e020068000c.html