再審請求審で、東京高検が、被害者の体から採取された精液などのDNA鑑定を行った結果、精液は同受刑者以外の男性のもので、そのDNA型が殺害現場に残された体毛と一致したことがわかった。
「(マイナリ受刑者以外の)第三者が被害者と現場の部屋に入ったとは考えがたい」とした確定判決に誤りがあった可能性を示す新たな事実で、再審開始の公算が出てきた。
讀賣新聞朝刊 2011年7月21日
【東電OL事件】
1997年3月19日、東京都渋谷区のアパートの空室から、女性の遺体が発見され、強盗殺人事件として捜査が始められました。
遺体発見現場の隣のビルに住んでいたネパール人、ゴビンダ・プラサド・マイナリさんは、ビザが切れていたという理由で入管難民法違反容疑で3月23日に別件逮捕され、その後、強盗殺人で再逮捕、起訴され、一貫して無実を訴え続けた彼に、東京地裁は、2000年4月14日、無罪判決を言いわたしました。
また、検察は控訴しただけでなく、裁判所に職権による再勾留を要請。
裁判所も最終的にこれを認め、無罪判決を受けた人を再勾留するという暴挙。
2000年12月22日、東京高裁で逆転有罪。
2003年10月20日に最高裁が上告を棄却し、無期懲役刑が確定。
2005年3月24日、再審請求を提出。
2006年10月19日 日弁連正式支援決定。
現在、横浜刑務所に服役しながら、無実を訴え再審請求中。