&<憲法の理念を生かし、子どもと教育を守る愛知の会>事務局の小野です。
明日になりましたので、シンポジウム案内を再送します。重複送信をお許しください。
5月15日(日)13時から、二つの市民グループの共催で、以下のシンポジウムを行います。
多くの皆さんのご参加を呼びかけます。
2011年4月から、すべての小学校で、
「新学習指導要領」を反映した、神話が復活した教科書が使用されています。
2012年度から使用される中学教科書の採択に向けて、
現在、多くの教育委員会で採択過程に入っており、
今年8月までに、全国各地のすべての市町村教育委員会で採択されます。
今年の中学校教科書採択は、「愛国心」・「伝統文化の尊重」・
「道徳教育の重視」などを強調した、
「改正教育基本法」・「新学習指導要領」になって初めての採択であり、
どのような基準・観点で教科書が採択されるのか、
子どもたちの教育に直接携わる教員の意見がどのように反映されるのか、
私たちは注視しています。
3月30日に公表された教科書検定結果では、
2001年以降国内外から批判を浴びてきた、
「新しい歴史教科書をつくる会」(「つくる会」)が編集した、
「自由社版」歴史・公民教科書や、
「つくる会」の分裂してできた、「日本教育再生機構」・
「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(「教科書改善の会」)
が編集した「育鵬社版」歴史・公民教科書も、
文部科学省の教科書検定に合格しており、それらも今年の採択の対象になります。
また、文部科学省の強い指導のもとで、
全ての教科書で、「竹島」・「尖閣諸島」に関わって、
日本政府の見解が記述されています。
私たちは、憲法の民主主義的理念や近隣諸国との友好関係を深める観点から、
「近隣諸国条項」を重視した、
公正かつ民主的に教科書採択が行われるように各教育委員会に求めています。
「新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史・公民教科書は、
既に一部の中学校で使われています。
「つくる会」(自由社)も「つくる会」から分かれた人々(育鵬社)も、中学校歴史・公民教科書を出版し、採択の対象になります。
「つくる会」や「日本教育再生機構」・
「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(「教科書改善の会」)は、
首長や議員を通して教育委員を動かし、
現場教員の意向を無視して、採択を目指す一大運動を展開しています。
戦争を美化し、個人より国家を重視、
愛国心を強調、男女平等を否定、
憲法を敵視した偏った教科書を採択させないために、
子どもたちに渡さないために、ご協力をお願いします。
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シンポジウム
「教育基本法『改正』で、教科書はどう変わったか
―子どもたちをどこにつれて行くのか―」
2011年5月15日(日)13時30分~(13時開場)
会場:愛知民主会館2階
<名古屋市営地下鉄東山線「新栄町」駅②番出口南:下記地図参照>
@資料代500円
パネラー
石山 久男さん(前歴史教育者協議会委員長)
吉田 典裕さん(出版労連役員)
犬飼 透さん(公立中学校教員 理科)
中垣 清人さん(公立小学校教員 国語)
16時~「子どもと教科書全国ネット21」東海ブロック交流会
共催:憲法の理念を生かし、子どもと教育を守る愛知の会
子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会
連絡先:愛知県高等学校教職員組合(052-261-8155)
名古屋市立高等学校教員組合(052-261-1117)