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  ★ 立川、葛飾に続く「言論表現の自由」圧殺を許すな! ★
  最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!
  ■□■ 4月13日(水)第9回最高裁要請行動を行いました ■□■

 ◎ 顛末記 序章  千川の蛍


「イカル」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 いつのことであったか、板橋高校の正門前の縁石にひとりの老婆が座っていた。

 「おばあさん、お年は?」
 「もう80も過ぎましたよ・・・」
 「・・・」
 「ここには、千川という川が流れていてねえ、そこに蛍がいっぱいいましてねえー。その蛍に向かって、警官が『灯火管制! 灯を消せ!』って怒鳴っていましたよ」
 「・・・」

 それから干支のひとめぐり、暦が還っての60年後、板橋高校の卒業式式場でのこと。


 未来に一歩踏み出す希望の日、紅顔の卒業生に向かって、式最中に三人の50代の男が怒鳴っていた。

 「起立しなさい!」 「起立して、歌いなさい!」 「日本人として恥ずかしくないのか!」
 「信念を持ってるもの以外は、起立しなさい!」

 この三人とは、右翼都議、知事石原の切り込み隊長、都議・土屋敬之と校長・北爪幸夫、教頭・田中一彦である。
 田中はこの名言、「信念を持っているもの以外は・・・」で、校長が「注意」処分であるにもかかわらず、「厳重注意」処分を受けた。
 土屋は、「恥ずかしくないのか・・・」とまで恫喝し、さらに国歌斉唱中、携帯にて場内を撮影、不敬の限りを尽くして誰からも咎められることなく、その後、公安に連帯していく。

 春三月の椿事であった。

※ 顛末記の過去ログ「一覧表」は、
http://wind.ap.teacup.com/people/4893.html