◆ まだまだ続く控訴審 業績評価裁判 控訴審 今後の見通し

 すでにお伝えした控訴審第3回公判で、結審の意向を示した裁判所に対して、控訴人・世田谷区は、このまま結審されたら負けることを恐れたのか、裁判所の「これ以上の事実関係の水掛け論は無意味」という警告を無視して、当方の第2準備書面(控訴人の控訴内容の事実関係に全面的に論駁)に反論書を出すことを主張し、さらに驚いたことに、突然、証人申請を行うと言い出しました。その結果、裁判所の訴訟方針の変更が余儀なくされたため、進行協議を行うことになりました。

 今後の時期の見通しですが、進行協議は1回(3月29日)では終わらず、もう1回(4月下旬?)開催されることになるようです。したがって、次回第4回公判は、5~6月になります。この第4回公判で控訴人の証人申請が採用決定されれば、その次の第5回(6~7月)に証人尋問が行われることになります。特に重大な新事実が出てくるとは思われないので、その次の第6回公判(7~8月)で結審になるのではないでしょうか。その場合、年内には判決が出ると思われます。


 今後の準備ですが、引き続き証拠となる陳述書をできる限りお願いしていきます。また、控訴人の証人申請が採用され証人尋問が行われることになった場合、全力で反対尋問を準備します。一審の時、園長と副園長の証言を反対尋問でグラグラに突き崩したことが勝訴の決定的な要因になりました。控訴審においても同様の事態をめざします。
 いよいよ控訴審は佳境を迎えます。予想以上に長引き、証人尋問が行われるならば、裁判としてはますますおもしろくなります。前回、今回を上回る多くの傍聴者が集まってくださることを訴えます。

『業績評価裁判をすすめる会(岬の会)』(2011年03月02日)
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 =業績評価裁判 控訴審 第3回報告(2月28日)=
 ◆ 突然の証人申請! 追いつめられた世田谷区

 悪天候にもかかわらず、前回に続いて40人をこえる方々が傍聴に駆けつけてくださいました。陳述書を書いてくださった大嶽さんの元教え子さんも参加されました。元三鷹高校校長で、都教委と闘う土肥さんも参加されました。ありがとうございました。以下、裁判の概要です。

 当日、高橋弁護士は、事実関係に関して控訴人の主張を全面的に反論する60ページをこえる第2準備書面を提出。これを裏付ける証拠として、大嶽さんの元教え子3人の陳述書を提出。
 控訴人はこの第2準備書面に反論する意思を表明。裁判所は、これ以上の事実関係の水掛け論は意味がない。証拠が出尽くしているので、結審したいという意向を表明。
 これに対して控訴人は、第2準備書面は今日もらったばかりなので検討できない。検討して反論すると言い張る。

 さらに突然、証人申請を考えていると言い出す。裁判所も驚いた様子。裁判所の誰を立証するのかの問いに、控訴人は「副園長と今回陳述書を出した者何人かを考えている」と答える。裁判所は、副園長は1審でもやっているが、とひとこと苦言。
 結局、裁判所の結審方針が拒否された形になり、仕切り直しのための進行協議を3月29日に入れることになりました。

 もう一点、控訴人の原処分主義の主張に対する当方の求釈明要求への返答に関して、裁判所は辛口の評価を述べました。「当初の原処分主義の主張とニュアンスが違っている。法律論の体をなしておらず、事情として述べているのですね」という確認を求めました。要するに、当方の法律論としての全面的な論駁に対して、まともに答えられていないということだと思います。
 結論として言えることは、このまま結審されたら負けるので、さらに悪あがきに悪あがきを重ねようとしているということだと思います。私たちとしては、控訴人の悪あがきに対しては、ますます深く墓穴を掘ることにしてやることだと思います。

『業績評価裁判をすすめる会(岬の会)』(2011年03月01日)
http://misaki2010kai.blog58.fc2.com/blog-entry-32.html

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