4月19日、津波に襲われた宮城県原子力センターの内部を見ることができた。
②上は、正面玄関の左手にまわり、塀の外側から原子力センターの所長室とその左の事務室の窓のある左側面を写した写真。
③職員の机が並んでいた事務室のなかは窓を破って入り込んだ海水でメチャメチャになっていた。
④正面玄関も破壊されていた。
⑤正面玄関だったところから見た1階ホール。
海水とともに流入した土砂や漁業用ロープなどの瓦礫(がれき)の山で足の踏み場もなかった。
⑥漁業用ロープの手前から奥の中央監視室の方をのぞいてみたが・・・
⑦かつては、各モニタリングステーションで連続測定している空間放射線の変動を中央監視室で職員が監視していたものだったが・・・
原発の周辺の環境資料中の人口放射性核種の種類や量を調べる(別室の分析室の)高価な測定器4台も、使用不能となったという。
⑧「環境放射線データ表示盤」もこのように何も表示できなくなっていた。
⑨3・11前は、このように各モニタリングステーションで観測された空間放射線量が刻々と表示されていたのだが・・・
手前は女川原発のある牡鹿半島の立体模型。
女川原発は、半島の中ごろの右に突き出た寄磯半島の付け根(原子力センターから約8キロ南東)にある。
⑩電気室や自家発電機室にも海水は押し入り、手前の廊下は小石で覆われていた。
⑪在りし日の県原子力センター。
旗の立っているのが電気室などがあった機械室。
⑫おととしの原子力防災訓練当日、宮城県警のヘリコプターが撮った県原子力センター(中央の青い屋根の建物)と原子力防災対策センター(手前の白い建物)。
当日センターにいた9人の職員と事務職員は防災対策センターの屋上に避難したが、4人が頭上より高い津波にさらわれてしまった。
これまでに3人の遺体が発見されている。
『原子力発電を考える石巻市民の会』 http://shiminnokai.info/cat58/post-7.html
東北電力の女川原子力発電所が立地している宮城県石巻市で、1979年より原発問題に取り組んでいる市民団体です。