数日前、文科省は20mSv/年とする案を示していた。原子力安全委員会は、少し厳しくしたようだが、それでもまだ「管理区域」(5mSv/年)を上回る基準だ。

▼ 学校再開基準、年10ミリシーベルト以下 原子力安全委

 原子力安全委員会は13日、福島県内の学校を再開すべきか判断する目安として、周辺の年間被曝(ひばく)量が10ミリシーベルト以下とする案を示した。年間20ミリを新しい避難区域設定の基準にしているが、子どもは、その半分を目安にする考えだ。

 福島県によると、現在、避難や屋内退避指示が出ている30キロ圏内とその周辺の地域で、69の小中高校、特別支援学校が休校中だ。今後、政府は年間20ミリシーベルトを基準に「計画的避難区域」などの設定を検討しており、30キロ圏外でも避難の対象になる。その地域も学校は休校となる。


 これらの学校の再開について、代谷誠治委員は「子どもは放射線の感受性が高く、成人の半分の10ミリシーベルトにおさめるべきだろう」と指摘。大気中の放射線量だけでなく、校庭に積もった放射性物質を吸い込む内部被曝が加わる可能性も考慮した。

 福島県は文科省に対し、学校生活の安全の基準作りを求めている。文科省は今後、原子力安全委と相談しながら、校庭の使い方や放射能汚染の監視方法など、安全の基準を検討する。

『asahi.com』(2011年4月13)
http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY201104130527.html?ref=goo


 ▼ 「福島県内のほとんどの小中学校は「管理区域」を超える汚染!それでも子どもを通わせる?」(2011/4/11)
 http://wind.ap.teacup.com/people/5093.html
 数日前、文科省は20mSvとする案を示していた。原子力安全委員会は、少し厳しくしたようだが、それでもまだ「管理区域」(5mSv/年)を上回る基準だ。

 ▼ 福島県内の現在の汚染状況に触れている記事
 ジャーナリスト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」(2011/4/14)から
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/61369b64fe2cb9e8effab9f77ad42f6e
 (文中計測値の単位は、マイクロシーベルト/h。8.765倍するとミリシーベルト/年になる。)

 (前略)

 政府は、一体何をやっているのでしょうか?政府は、決して国民を守るためにあるものではないことが、よく分かります。帰り道は、福島の二本松に立ち寄り、ヨード剤を現地の人に手渡してきました。ガイガー・カウンターを持っていたのですが、二本松でも、5から6マイクロシーベルト(※)とかなり汚染されていました。郡山あたりから大分放射線の空間線量は、多くなっていました。でもファミレスに入ったら、若い女の子たちや家族連れが、無邪気に談笑していたり、何もないかのような日常で、痛みもない眼に見えない放射能の「恐ろしさ」は、格別なものと感じました。
 (※年に換算すると、43.825mSv/年~52.59mSv/年)

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 僕は、この中で、ガイガー・カウンターの数値がとても気になりました。機械自体は国立大学の物理の先生がお持ちの、かなりきちんとした機械で、帰りがけに定点的に測り続けたそうです。郡山、二本松、さらに栃木にかけてもモニタリングポストより高い数値が続き、大変気になったと言います。もちろん同心円的に高い訳ではないようですが、高いエリアはあるということです。
 この点で少し考えるのはモニタリングポスト、というのは元々は排気というものの放射線量を測るために比較的高い場所にあるということです。しかし、今回は、すでに大量の放射性物質が降下していますから、地表に多くの放射性物質が落ちている可能性が高く、人の位置や地表に向けて測るとモニタリングポストより高くなるのは当たり前かもしれません。「雨がたまるようなところは高かったですし、地面すれすれに測るとやはり高いんですよ」と言う話もありました。何十台かガイガーカウンターを集めて、民間で定期観測ができないのかと検討もしているそうです。

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