厚生労働省は22日、福島県の伊達市、郡山市、田村市、南相馬市、川俣町の5市町の水道水から、乳児向けの飲用基準を上回る放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。厚労省は各自治体に対して乳児に水道水を飲ませないよう要請した。
政府の原子力災害対策本部が21日に同県内77カ所で調査を実施。伊達市、川俣町、郡山市、南相馬市の水道水から、同省が粉ミルクを溶かして乳児に与えないよう求めた基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える120〜220ベクレルの放射性ヨウ素131が検出された。
20日に水道水から食品衛生法の暫定規制値(同300ベクレル)の約3倍に当たる放射性ヨウ素131が測定され、既に飲用を自粛している飯舘村も最高450ベクレルと前日に続き高い数値を示した。
また対策本部が16〜19日に同県内6カ所で実施した調査では川俣町、南相馬市が乳児向けの基準値を超過。田村市では17、18日にそれぞれ暫定基準値を超える348ベクレル、317ベクレルとなり、19日に161ベクレルに低下した。
国の原子力安全委員会が定めた飲料水に関する基準は300ベクレルだが、乳児は放射能の影響を受けやすいため、同省は21日に基準を3分の1に厳格化して都道府県に通知した。
[時事通信社]3月22日(火)21時51分
政府の原子力災害対策本部が21日に同県内77カ所で調査を実施。伊達市、川俣町、郡山市、南相馬市の水道水から、同省が粉ミルクを溶かして乳児に与えないよう求めた基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える120〜220ベクレルの放射性ヨウ素131が検出された。
20日に水道水から食品衛生法の暫定規制値(同300ベクレル)の約3倍に当たる放射性ヨウ素131が測定され、既に飲用を自粛している飯舘村も最高450ベクレルと前日に続き高い数値を示した。
また対策本部が16〜19日に同県内6カ所で実施した調査では川俣町、南相馬市が乳児向けの基準値を超過。田村市では17、18日にそれぞれ暫定基準値を超える348ベクレル、317ベクレルとなり、19日に161ベクレルに低下した。
国の原子力安全委員会が定めた飲料水に関する基準は300ベクレルだが、乳児は放射能の影響を受けやすいため、同省は21日に基準を3分の1に厳格化して都道府県に通知した。
[時事通信社]3月22日(火)21時51分