●3月17日(木)午前10時~ (夕方まで全日) 東京地方裁判所 527号法廷
    当日の証人は3人(肩書きは当時)。
     小山利一・教育庁中部学校経営支援センター副参事、
     加藤裕之・教育庁学務部課長、
     守屋一幸・高等学校教育指導課長。
 ★傍聴席の定員は42名です。午前開廷の法廷は9時半、午後の法廷には1時までにお越しください。
 ★開廷前に法廷脇の待合室で、傍聴の仕方(交代)と再集合について「会」よりお願いと調整を行います。
『土肥元校長の裁判を支援する会』
http://www.dohi-shien.com/html/

陳 述 書
平成21年3月 三鷹高校定時制卒業生

 私は、小学校の頃からずっとイジメに合い学校がキライでした。イジメをわかって止めてくれなかった教師もキライでした。だから三鷹高校に入学した時も、またイジメられるんだろうなと思っていました。
 入学式の時、妙にテンションが高くてフレンドリーに話す校長先生を見て、初めは白眼視をしていました。どうせ教師はみんな同じと思っていたからです。
 ところが、校長先生は次の日廊下ですれ違う生徒全員に笑顔で「おはよう○○!!「おう!○○!○○がんばれよ!」などと声をかけていました。声をかけられた生徒も笑顔でまるで友達と話しているみたいでした。私は、この人は何だ?と思いながら給食室へ行きました。


 友人と給食を食ぺていると、校長先生が「おはよう!」と言いながら入ってきました。そして私と友人に「これからよろしくな!」と笑いました。その時私は不思議と校長先生というか友人のように感じました。
 給食の後、教室へ行くと何人かがいて、すごく不安を感じました。すると、ガラッと教室のドアが開き、校長先生が入ってきました。
 「みんなおはよう!今日からがんばって行こうな!」と声を掛けてきました。それから一人ずつ名前を聞いて「おぼえた!」と笑っていました。私は少し先生が好きになりました。
 私は思いきって校長先生にイジメとかの不安を相談してみようと思いました。すると先生は「うちの学校はイジメは許さないから。そんなことするヤツは居ないけど、居たら言えよ」と笑ってくれました。実際イジメはありませんでした。
 あれだけ不安だったのがうそみたいで、私は、また少し先生が好きになり、そして学校も好きになりました。

 私の家から学校までは自転車で30分の距離でしたが、その通学もあまり苦じゃなく、初めて普通の学校生活が出来た気分でした。
 そして何よりビックリしたのが、次の日からいきなり「○○おはよう!」と名前を本当におぼえていたことです。
 それから毎日、給食室と教室の2回、先生の挨拶を聞いていました。

 私は時々情緒不安定になります。友人が休みだと尚更で、入学してからしばらくしたある日、登校はしたものの、気分が落ち込みイヤな気分でいました。
 そしたら廊下で会った校長先生が私を見るなり「○○、どうした?元気ないな一?何かあったら言えよ~?」と笑って肩をたたいて行きました。
 私は、“ああ、この人はちゃんと見てくれる”と感じました。先生は自分が校長だからと生徒と一線置いたり、えぱったりせず、常に生徒の目線に立ってくれました。みんな父親のように感じていたと思います。あるいは友人のような…。
 先生がいる場所には、いつも笑顔がありました。学校の行事や部活の応援も、まるで生徒のようにはしゃいでいて、とてもステキな人でした。私は初めて学校に行くことが好きになりました。

 高校2年の終わりに私は授業料未納で退学になりかけて、授業の欠時の多さでもあぶなくて、もうダメかもと思っていた時に突然校長先生に校長室に呼び出されました。
 最初は怒られると思っていました。でも校長先生は怒っていませんでした。「○○には卒業してほしい。せっかくここまで来られたんだから、みんなそろって笑って卒業してほしい」と私に言いました。
 いつも何かと忙しそうなのに、私のために時間を作ってくれて、卒業してほしいと言われた事で、私はギリギリでも卒業することが出来ました。あの時この言葉が無かったら私はきっと卒業出来てなかったと思います。

 土肥校長先生は、私が人生で出会った教師の中で生徒想いで頼れる先生でした。きっと先生が生徒としっかり向き合っていたあの学校だからイジメは無かったんじゃないかと思います。
 卒業式の日、私は4年間をふり返り、ああ、もう少しこの学校に通いたいと思えました。先生への感謝で胸がいっぱいになって思わずだき付いて泣いてしまった時も、私が不安で相談したときと同じように肩をたたいて笑ってくれました。
 土肥校長先生は、本当に最高の先生でした。

*生徒・保護者の陳述書は合計124通集まりました。上記は代表的な陳述書です。

小石川有志の会第7回公開学習会(2010/11/20)資料から
「学校に言論の自由を  東京の教育行政を考える」 講師 土肥信雄

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