近年、デンマークの労働市場は、「ゴールデントライアングル」と呼ばれる3要素、すなわち、①フレキシブルな労働市場、②手厚い失業保険制度、③積極的労働市場政策、を兼ね備え、フレキシキュリティ(柔軟性と安全性の両立)の代表例として注目を集めています。

当連合会では、2010年8月30日から9月3日まで調査団を派遣し、デンマークの労働政策に関する調査を実施しました。デンマークのフレキシキュリティは、110年に及ぶ長い歴史的経緯に基づくもので、社会的パートナーである労働組合と使用者団体が相互の信頼関係のもとに対話を繰り返して築き上げてきたものでした。「ゴールデントライアングル」は、3要素の微妙なバランスのもとに成り立っており、決して「解雇自由」ではなく、失業者に対する生活保障とともに、職業教育や職業訓練を充実させています。非正規雇用が拡大して若者たちに閉塞感が漂うわが国とは対照的に、若者たちが生き生きとしています。

そこで、デンマーク調査の概要を報告するとともに、わが国の実情と比較しながら、デンマークの実践からわが国が学ぶべき点を探ります。

日時 2011年1月14日(金) 18:00~20:00

場所 弁護士会館17階1701会議室(会場地図)
(千代田区霞が関1-1-3 地下鉄丸の内線・日比谷線・千代田線 「霞ヶ関駅」B1-b出口直結)

参加対象 どなたでもご参加いただけます。

申込方法 申込み不要

参加費 無料

内容 デンマーク調査報告 小川英郎(貧困問題対策本部事務局次長)

基調講演 根本 到氏(大阪市立大学教授)

職業訓練受講生の当事者発言

パネルディスカッション
コーディネーター 小川英郎
パネリスト 根本 到氏
河添 誠氏(首都圏青年ユニオン書記長)
井上英明氏(厚生労働省職業能力開発局能力開発課課長補佐)

主催 日本弁護士連合会

お問い合わせ 日本弁護士連合会 人権部人権第一課
TEL:03-3580-9503/FAX:03-3580-2896