◆ 都立高校は今(その3)ーTAIMSで成績処理!の巻ー
この秋から成績管理も出張旅費請求もTAIMSで行うことになりました。TAIMSにログインする時、成績管理システムに入る時、出張旅費請求のため業務ポータルに入る時と、それぞれ別のIDとパスワードが必要ですが、めったに使わないのでどれがどれだったかわからなくなってしまいます。そのため、それぞれのIDとパスワードを書いたものを机のまわりに貼り付けている人もたくさんいます(それってパスワードとしての意味がないですよね)。でもそうしないと忘れてしまうんです。
私も成績管理システムに入るためのパスワードを付箋に書いて机に貼り付けていましたが、いざ2学期の中間考査の結果を入力しようとして成績管理システムに入ろうとしたらパスワードが違っていて入れなかったのです。きちんとメモしておいたつもりだったのに、微妙に間違っていたのでしょう。しっかり者の私と違って(?)メモしていなかった人も、パスワードがわからなくて成績管理システムに入れませんでした。そういう人が何人もいてどうしたかというと、ちゃんと管理システムに入れた人のパソコンを使って入力したのです。
これができたということはつまり、他の人の成績にも勝手に入れて勝手に書き換えることができるということです。これにはみんな驚きました。こんないい加減な成績管理システムがあっていいのでしょうか。職員会議で校長が「他の人の成績を書き換えることがないよう注意して下さい。」と話していましたが、「そんなことができないようになんとかしろ!」とみんな心の中で叫んでいました。莫大な予算を使って都教委は何をやっているのでしょう。
この成績管理システムの整備をするのは、普通高校では情報を担当する教員です。普通高校には情報の教員は一人しかいません。私の勤務校の情報の教員は、中間考査の前に倒れてしまいました。一週間ぐらい入院した後復帰した時、まず副校長がその教員に言ったことは「中間考査の成績、TAIMSで出来るよね」でした。担任の仕事や授業をこなしながら、学校のホームページ管理やタイムスの成績管理システムの整備まで行うのは明らかにオーバーワークです。
年々生徒とを取り囲む状況は厳しくなり生徒の抱える問題も複雑になりました。教職員はパソコンに向き合うよりも、生徒にもっともっと向き合わなければならないのに、その時間がないのです。実務作業も、授業も、生徒指導も全部納得のいくまでやろうとすると教員は壊れてしまうと思います。TAIMSに向き合う時、命を削って仕事をしろと都教委に言われているような気がしてきて仕方がない今日この頃です。 (某都立高校教員)
『被処分者の会 通信 第70号』(2010/12/28)
≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫
この秋から成績管理も出張旅費請求もTAIMSで行うことになりました。TAIMSにログインする時、成績管理システムに入る時、出張旅費請求のため業務ポータルに入る時と、それぞれ別のIDとパスワードが必要ですが、めったに使わないのでどれがどれだったかわからなくなってしまいます。そのため、それぞれのIDとパスワードを書いたものを机のまわりに貼り付けている人もたくさんいます(それってパスワードとしての意味がないですよね)。でもそうしないと忘れてしまうんです。
私も成績管理システムに入るためのパスワードを付箋に書いて机に貼り付けていましたが、いざ2学期の中間考査の結果を入力しようとして成績管理システムに入ろうとしたらパスワードが違っていて入れなかったのです。きちんとメモしておいたつもりだったのに、微妙に間違っていたのでしょう。しっかり者の私と違って(?)メモしていなかった人も、パスワードがわからなくて成績管理システムに入れませんでした。そういう人が何人もいてどうしたかというと、ちゃんと管理システムに入れた人のパソコンを使って入力したのです。
これができたということはつまり、他の人の成績にも勝手に入れて勝手に書き換えることができるということです。これにはみんな驚きました。こんないい加減な成績管理システムがあっていいのでしょうか。職員会議で校長が「他の人の成績を書き換えることがないよう注意して下さい。」と話していましたが、「そんなことができないようになんとかしろ!」とみんな心の中で叫んでいました。莫大な予算を使って都教委は何をやっているのでしょう。
この成績管理システムの整備をするのは、普通高校では情報を担当する教員です。普通高校には情報の教員は一人しかいません。私の勤務校の情報の教員は、中間考査の前に倒れてしまいました。一週間ぐらい入院した後復帰した時、まず副校長がその教員に言ったことは「中間考査の成績、TAIMSで出来るよね」でした。担任の仕事や授業をこなしながら、学校のホームページ管理やタイムスの成績管理システムの整備まで行うのは明らかにオーバーワークです。
年々生徒とを取り囲む状況は厳しくなり生徒の抱える問題も複雑になりました。教職員はパソコンに向き合うよりも、生徒にもっともっと向き合わなければならないのに、その時間がないのです。実務作業も、授業も、生徒指導も全部納得のいくまでやろうとすると教員は壊れてしまうと思います。TAIMSに向き合う時、命を削って仕事をしろと都教委に言われているような気がしてきて仕方がない今日この頃です。 (某都立高校教員)
『被処分者の会 通信 第70号』(2010/12/28)
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