<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
『これでええんか橋下『教育改革』(あかんやろ!)新勤評を許さない12・19全国集会』は以下のような内容で行われました。(時間は予定、実際は少しオーバー)
12時00分 プレ企画(~12時45分)
DVD「はながゆく」12・19集会特別バージョン上映
上映後、赤阪はなさん他登場
ジョニーHさん演奏
「不適格教師の烙印を押された男 ジョニーカムバック」予告編上映
13時00分 オープニング
趙博さん、ハルマゲンさん演奏
13時25分 パネルディスカッション (~14時25分)
「教員評価は、子どもから教育への権利を奪う。」
□コーディネーター 吉田正弘さん(新勤評反対訴訟団)
□パネラー 土肥信雄さん(元東京都立三鷹高校校長)
中田康彦さん(一橋大学)
冠木克彦さん(弁護士)
府立高校卒業生
保護者
支援学校教員
14時25分 <休憩>
14時35分 全国各地からのひとこと発言
宮城、山形、千葉、東京、神奈川、愛知、
三重、兵庫、広島、福岡、大分、他
14時50分 報告とアピール (~15時55分)
①業績評価裁判・岬の会(東京)
②不提出訴訟原告団(大阪)
③宇都宮先生の「不公正評価」を正す会(大阪)
④疋田教諭分限免職取消訴訟 (東京)
⑤成城高校T氏再任用拒否撤回闘争
⑥「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会 (東京)
⑦「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会 (東京)
⑧門真三中「君が代」不起立訓告処分・被処分者(大阪)
⑨「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク
⑩教育市民署名実行委員会(大阪)
⑪朝鮮学校に対する「無償化」除外と「補助金」保留問題 朝鮮高級学校卒業生からの訴え
⑫在特会らによる4・14徳島県教組襲撃事件についての報告
⑬偽装請負告発者を不当解雇されたPPD(パナソニック・プラズマ・ディスプレイ)との闘い
まとめ・決議・諸連絡
□集会実行委員会 集会のまとめと行動の提起
□集会決議
16時25分 閉会宣言
16時30分 デモ・パレード集合場所へ移動の開始
16時45分 集合場所(堂島公園)集合
17時00分 デモ・パレード出発
以上のように、まさに「全国集会」の名にふさわしい、多彩豊富な内容の集会となりました。
<パネルデスカッション>では、現在すすめられつつある「教員評価」の問題点がいろいろな立場から明らかにされました。以下それぞれの発言(二回ずつ発言)を紹介します。
(中田康彦さん(一橋大学))
「評価」は短期間での目に見える成果が求められる。
「評価」が自己目的化し、それ以外の物は締め出される。
ある特定のパターンの教育しかなされなくなる。一人一人が目標を立てる多様性が失われる。型にはまった活動が求められてくる。
「評価」自体が弾圧となっているし、子どもをだしにしている。
「頑張った人の給料をあげるのは良いのでは」、というがその中身は仕事量の不均衡から来ている。
仕事量の差への不満から来ている意見だ。
(冠木克彦さん(弁護士))
校長が決めた「学校教育目標」に従って教職員は「自己目標」を立てさせられる(それ以外は認めない)。例えば、国公立大学に何名入れるとか。
これは子どもをだしに使って「評価」を上げようとするものだ。
また「学校目標」を設定するのは、行政が教育を直接支配するためだ。
そして、言うことを聞かなければ給料を減らす。これは汚いやり方だ。
「評価」は簡単にできるのか。
学校では共同で教育をしているのに個人で評価する、これは不可能だ。
教育委員会のアンケートでも、校長から「やめてくれ」という声がたくさん出た。
しかし、それでもかえって締め付けをきつくする方向に向かっている。
成果主義は教員の支配の為であり、給料減額のためだ。
(土肥信雄さん(元東京都立三鷹高校校長))
「評価」は同じ空間にいなければできない。
しかし学校では、多くの校長は校長室にこもっている。
「評価」の主体は生徒であるべきだ。
しかし、校長が「評価」する。これでは生徒は置き去りにされる。
東京では最初、S・A・B・C・Dの五段階だった。
それでほとんどの校長は、真ん中の普通(B)につけていた。
それでは差がつかないというので、都教委はA・B・C・Dの四段階にし、ABは良い教員、BCがダメな教員とした。
校長は大変になった。差などわからない、CDを付けたくない。 だから、どこで見るかとなると、職員会議で反対意見を言ったから、などとなる。
これは思想統制だ。
自分は生徒にも「卒業証書」をもらい、全卒業生からの「色紙」ももらった。
にもかかわらず、『評価」はすべて「C」とされ、非常教員採用で不合格にされた。(現在裁判中)
都立高校には言論の自由がない。
思想統制としか言いようがない。
一人一人の意欲向上、学校の活性化などというが、不満だらけ、真っ暗な職場になっている。
(支援学校教員)
学校の「教育目標」は校長がだすが、それが教育本来の営みから外れている。
これに合わせて個人目標を立てたらとんでもなくなる。
学校では単に「勉強」するだけではない。人と人の関係性を作ること、ネットワークを作ることが大事だ。
このシステムを作った人は、「権力と金で人は動く」と思っている人だ。
アンケートで出ているのに、校長会は何も言わない。
管理職も多忙化。機能していないシステムだ。
(府立高校卒業生)
卒業式の前の学年集会で、「君が代」について校長先生に質問した。
しかし、校長先生は答えなかった。それに対し、担任の先生は答えるように要求してくれた。そうしたところ、後日先生が「C」評価になったことを知った。
その理由が「校長の名誉を傷つけたから」というのだった。
生徒・保護者に支持される先生が「C」になる。これは疑問だ。
先生同士のつながりが低くなると、先生と生徒のつながりも低くなる。
(保護者)
教育とは何かが混乱している。
何でも他人と比較し、頑張る子は○、頑張らない子は×とする。
橋下知事は「教育に競争が必要」と言い、大人もそれに取り込まれている。
その結果、人と人の信頼関係が持てなくなる。
お互い助け合うのではなく、「一人で競争に立ち向かえ」となっている。
協力・共同というのが大事だ。それは教育だけではなくどんな仕事でも。それで社会が成り立っている。
今のままでは、一部の商社マンなどを除き、圧倒的多数が貧しくなっていく。
どういう社会を作っていくのか、ということも考えていかなければならない。
そして最後に、今進んでいることは極めて危険だ。止めなければ未来がない。
現場、保護者、市民が手をつないでいくことが重要だ。
ということが確認されました。
その他の部分も大変内容がありましたが、最初に紹介しました項目にとどめ、割愛します。
なお、「行動の提起」では、
①大阪の新勤務評定制度を廃止に追い込む全国的な闘い
②大阪情報と全国情報の集約と協同
③『新勤評制度はいらない!全国交流会』(の名で)本集会のエネルギーの継続を!
が具体的に提案され確認されました。
全国の闘う仲間の皆さん!
私たちは、ナショナルセンターが機能しないという困難な情勢の下で、大阪の仲間達の奮闘により、また新しい第一歩を切り開くことができたと思います。
*********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
『これでええんか橋下『教育改革』(あかんやろ!)新勤評を許さない12・19全国集会』は以下のような内容で行われました。(時間は予定、実際は少しオーバー)
12時00分 プレ企画(~12時45分)
DVD「はながゆく」12・19集会特別バージョン上映
上映後、赤阪はなさん他登場
ジョニーHさん演奏
「不適格教師の烙印を押された男 ジョニーカムバック」予告編上映
13時00分 オープニング
趙博さん、ハルマゲンさん演奏
13時25分 パネルディスカッション (~14時25分)
「教員評価は、子どもから教育への権利を奪う。」
□コーディネーター 吉田正弘さん(新勤評反対訴訟団)
□パネラー 土肥信雄さん(元東京都立三鷹高校校長)
中田康彦さん(一橋大学)
冠木克彦さん(弁護士)
府立高校卒業生
保護者
支援学校教員
14時25分 <休憩>
14時35分 全国各地からのひとこと発言
宮城、山形、千葉、東京、神奈川、愛知、
三重、兵庫、広島、福岡、大分、他
14時50分 報告とアピール (~15時55分)
①業績評価裁判・岬の会(東京)
②不提出訴訟原告団(大阪)
③宇都宮先生の「不公正評価」を正す会(大阪)
④疋田教諭分限免職取消訴訟 (東京)
⑤成城高校T氏再任用拒否撤回闘争
⑥「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会 (東京)
⑦「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会 (東京)
⑧門真三中「君が代」不起立訓告処分・被処分者(大阪)
⑨「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク
⑩教育市民署名実行委員会(大阪)
⑪朝鮮学校に対する「無償化」除外と「補助金」保留問題 朝鮮高級学校卒業生からの訴え
⑫在特会らによる4・14徳島県教組襲撃事件についての報告
⑬偽装請負告発者を不当解雇されたPPD(パナソニック・プラズマ・ディスプレイ)との闘い
まとめ・決議・諸連絡
□集会実行委員会 集会のまとめと行動の提起
□集会決議
16時25分 閉会宣言
16時30分 デモ・パレード集合場所へ移動の開始
16時45分 集合場所(堂島公園)集合
17時00分 デモ・パレード出発
以上のように、まさに「全国集会」の名にふさわしい、多彩豊富な内容の集会となりました。
<パネルデスカッション>では、現在すすめられつつある「教員評価」の問題点がいろいろな立場から明らかにされました。以下それぞれの発言(二回ずつ発言)を紹介します。
(中田康彦さん(一橋大学))
「評価」は短期間での目に見える成果が求められる。
「評価」が自己目的化し、それ以外の物は締め出される。
ある特定のパターンの教育しかなされなくなる。一人一人が目標を立てる多様性が失われる。型にはまった活動が求められてくる。
「評価」自体が弾圧となっているし、子どもをだしにしている。
「頑張った人の給料をあげるのは良いのでは」、というがその中身は仕事量の不均衡から来ている。
仕事量の差への不満から来ている意見だ。
(冠木克彦さん(弁護士))
校長が決めた「学校教育目標」に従って教職員は「自己目標」を立てさせられる(それ以外は認めない)。例えば、国公立大学に何名入れるとか。
これは子どもをだしに使って「評価」を上げようとするものだ。
また「学校目標」を設定するのは、行政が教育を直接支配するためだ。
そして、言うことを聞かなければ給料を減らす。これは汚いやり方だ。
「評価」は簡単にできるのか。
学校では共同で教育をしているのに個人で評価する、これは不可能だ。
教育委員会のアンケートでも、校長から「やめてくれ」という声がたくさん出た。
しかし、それでもかえって締め付けをきつくする方向に向かっている。
成果主義は教員の支配の為であり、給料減額のためだ。
(土肥信雄さん(元東京都立三鷹高校校長))
「評価」は同じ空間にいなければできない。
しかし学校では、多くの校長は校長室にこもっている。
「評価」の主体は生徒であるべきだ。
しかし、校長が「評価」する。これでは生徒は置き去りにされる。
東京では最初、S・A・B・C・Dの五段階だった。
それでほとんどの校長は、真ん中の普通(B)につけていた。
それでは差がつかないというので、都教委はA・B・C・Dの四段階にし、ABは良い教員、BCがダメな教員とした。
校長は大変になった。差などわからない、CDを付けたくない。 だから、どこで見るかとなると、職員会議で反対意見を言ったから、などとなる。
これは思想統制だ。
自分は生徒にも「卒業証書」をもらい、全卒業生からの「色紙」ももらった。
にもかかわらず、『評価」はすべて「C」とされ、非常教員採用で不合格にされた。(現在裁判中)
都立高校には言論の自由がない。
思想統制としか言いようがない。
一人一人の意欲向上、学校の活性化などというが、不満だらけ、真っ暗な職場になっている。
(支援学校教員)
学校の「教育目標」は校長がだすが、それが教育本来の営みから外れている。
これに合わせて個人目標を立てたらとんでもなくなる。
学校では単に「勉強」するだけではない。人と人の関係性を作ること、ネットワークを作ることが大事だ。
このシステムを作った人は、「権力と金で人は動く」と思っている人だ。
アンケートで出ているのに、校長会は何も言わない。
管理職も多忙化。機能していないシステムだ。
(府立高校卒業生)
卒業式の前の学年集会で、「君が代」について校長先生に質問した。
しかし、校長先生は答えなかった。それに対し、担任の先生は答えるように要求してくれた。そうしたところ、後日先生が「C」評価になったことを知った。
その理由が「校長の名誉を傷つけたから」というのだった。
生徒・保護者に支持される先生が「C」になる。これは疑問だ。
先生同士のつながりが低くなると、先生と生徒のつながりも低くなる。
(保護者)
教育とは何かが混乱している。
何でも他人と比較し、頑張る子は○、頑張らない子は×とする。
橋下知事は「教育に競争が必要」と言い、大人もそれに取り込まれている。
その結果、人と人の信頼関係が持てなくなる。
お互い助け合うのではなく、「一人で競争に立ち向かえ」となっている。
協力・共同というのが大事だ。それは教育だけではなくどんな仕事でも。それで社会が成り立っている。
今のままでは、一部の商社マンなどを除き、圧倒的多数が貧しくなっていく。
どういう社会を作っていくのか、ということも考えていかなければならない。
そして最後に、今進んでいることは極めて危険だ。止めなければ未来がない。
現場、保護者、市民が手をつないでいくことが重要だ。
ということが確認されました。
その他の部分も大変内容がありましたが、最初に紹介しました項目にとどめ、割愛します。
なお、「行動の提起」では、
①大阪の新勤務評定制度を廃止に追い込む全国的な闘い
②大阪情報と全国情報の集約と協同
③『新勤評制度はいらない!全国交流会』(の名で)本集会のエネルギーの継続を!
が具体的に提案され確認されました。
全国の闘う仲間の皆さん!
私たちは、ナショナルセンターが機能しないという困難な情勢の下で、大阪の仲間達の奮闘により、また新しい第一歩を切り開くことができたと思います。
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http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
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