本日10日の「世界人権デー」を前に、ナバネセム・ピレイ国連人権高等弁務官h8日、ジュネーブで声明を発表し、人権を擁護するためにたたかう人々を「最大限支援すべきだ」と訴えました。
 声明は「批判が犯罪ではないことを認め、民主主義の諸原則と人権を守るという基本的な自由を平和的に行使したために拘禁されているすべての人々を開放するよう、各国政府に求める」と強調しています。

 「21世紀に入り出現しつつある」新興国に対して、「他の国と同様、国内外で発展を促進するという責任に直面するだろうし、その行動の責任も問われる」と指摘。「人権擁護活動家は現在および未来の施策や行動における欠点や利益を指摘することで、そうした過程で決定的な役割を果たすだろう」と述べています。
 さらに、世界の人権状況が改善してきたのは「数十万人の無名の人権活動家たちの巨大な努力によるものだ」と指摘。同時に「毎年、数千人の活動家が、いやがらせを受けたり、虐待されたり、不法に拘禁されたり虐殺されている」と批判しました。