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 ◎ 11・24嘱託解雇撤回君が代裁判 最高裁要請行動

 11月24日、「君が代解雇撤回裁判」「採用拒否撤回裁判」合同の第3回最高裁要請行動が行われました。個人59,867筆、団体984筆の署名が、段ボールで7~8箱、台車に載せて所内に運び込まれました。


「最高裁東門に署名用紙の山」 《撮影:平田 泉》

 学校に自由と人権を!
 最高裁は司法の良心を示せ!

 私たちは、東京都教育委員会により不当にも、定年後、再雇用として教壇に立っていたにもかかわらず翌年度の“合格を取消”されたり(10名)、定年を機に再雇用を希望したものの“採用を拒否”された(13名)元都立高校の教職員です。
 採用を取消し・不採用の唯一の理由は、“卒業式などで「君が代」斉唱時に起立しなかったこと”なのです。この23名の訴えに対し、東京高裁はいずれも今年、全面的な不当判決を出しました。


 2003年に都教委が生徒と教職員に「日の丸・君が代」を強制する「10・23通達」を出し、その結果、この問題で処分を受けた東京の教職員はすでに430名にものぼります。
 この「通達」は「国旗国歌法」をも超えるものであり、思想・良心の自由を侵し、教育と学校現場に不当介入するもので、「日本の教育史上最大の思想弾圧」事件です。私たちは、処分を受けた東京都の教職員をはじめ、全国の多くの支援の方たちとともに、裁判で訴えてきました。
 最高裁が行政行為を追認することなく、これら「合格取消し」及び「採用拒否」を無効とし、憲法に基づき、思想良心の自由・教育の自由と定年後の生活を保障する判決を下すことを、強く求めています。
 また、2003年の「通達」以降東京の学校は、管理強化が強まり、教職員は不要な書類提出を求められ、自由闊達な雰囲気が失われ、大変、息苦しくなっています。児童・生徒と触れ合う時間が削られ、過労、病気、死亡、早期退職などに追い込まれています。その象徴が、「10・23通達」であり、それによる大量の処分行政です。
 学校に自由と人権を取り戻すためにも、本日、次の三点を求めて第3回目の最高裁への要請を行います。

 1.公正かつ慎重な審理のため、大法廷でロ頭弁論を行うこと
 2.日本国憲法・教育基本法・国際人権規約にもとづき、「日の丸・君が代」の強制を違憲・違法と判断すること
 3.「君が代」斉唱時に起立しなかったことだけを理由とする、再雇用職員の採用取消・及び採用拒否が違法であると認めること

 ◎ 生徒に再び希望を語れる日が来ることを

(都立高校教員K・S)

 「厚生労働省崩壊」という本の一節に、「自分の意見を言ったり上司と対立したりする人間は中枢から外されてゆきます。あるいは耐えきれなくなって自ら辞めてゆきます。そうでなければ、精神的に破綻をきたしながらただ席に座っているだけの人もいます。実際"厚労省職員の100人に1人がうつ病にかかっている"と言われており、一般集団より多いのです」とあります。
 都立高校のことを書いているようだと思いました。違っているのは都立高校の方がうつ病の割合が高いという点だけです。
 「10・23通達」から6年。学校現場はまるで別世界になってしまいました。業績評価におびえ、ピラミッド型の身分制度の中で教職員の間の信頼関係は崩れ、内部での足の引っ張り合いが横行しています。おかしいことがあっても、職員会議などでは誰も声を上げようとはしません。都立高校は内部から崩壊しようとしています。
 この状況の出発点にあるのが、「10・23通達」です。裁判に勝って、「10・23通違」が撒回されない限り、都立高校に未来はないでしょう。都立高校の教育を守るため皆さまの支援をお願いします。私たち教職員が再び生徒たちに希望を語れる日が来ることを願ってやみません。

 2010年11月24日

「日の丸・君が代」不当解燈撤回を求める被解雇者の会
「日の丸・君が代」強制反対・嘱託探用拒否撤回を求める会


≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫
http://wind.ap.teacup.com/people/4647.html