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  ★ 立川、葛飾に続く「言論表現の自由」圧殺を許すな! ★
  最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!
  ■□■ 第7回最高裁要請行動11月2日(火)9:45最高裁東門集合 ■□■

 ◎ 板橋高校卒業式事件・顛末記<23>


「オシドリ」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 検察官、崎坂誠司は、警察に送致させた10月から精力的に、Fの立件に向け行動を開始した。

 次々と卒業式に参列したPTA役員を呼び供述調書を重ねて行く。

 振り返ってみて、誰ひとりとして「教頭の配布制止行為」を供述した者はいなかった。

 前に記したように、12月3日、検察は「F」を起訴した。

 他の団体の都知事に対する「告訴告発」を受理しての「F」の同日起訴であった。片方のまさに見せかけだけの受理で、一見公平を装ったのである。

 起訴状冒頭に、Fが騒いだとする言葉が並べられている。

 「さわるんじゃない」

 「おれは一般市民だ」「なんでおれを追い出すんだ、おい」とある。

 この、「何で俺を追い出すんだ、おい」は、検察がこの発声の証拠として出したICレコーダーをいくら聞いてもその音の欠片すら聞こえてこない。

 検事・崎坂は、公安・加治分析書からこの言葉を拾って来たのであるが。


 私は、結論として、ICレコーダーは様々に編集が試みられ、その結果、「なんでおれを追い出すんだ、おい」なる言葉が入っているその部分は未編集のものを提出する予定が、消去したままのICレコーダーをO弁護士に提出してしまったとみている。

 検察庁での証拠の録音を試みた弁護士に対して、検察は途中、狼狽した態度を取った。
 つまり、提出予定の編集ICレコーダーと一部異なるものを手違いによって証拠物として弁護士の前に出してしまったのである。
 これは、検察にとって、非常に困ったことになった。

 そのため、すでに弁護団に開示した公安二課・加治の録音分析表(2004.4)に加えて、検察は、公判前に新たな分析表(2005.1)を提示する羽目に陥ったのである。

 あとからのには、見事に、この「なんでおれを追い出すんだ、おい」の文言が無い。
 となると、検事・崎坂の起訴状は、偽造書類となってしまったが、頬かむりをするしかない。

 公安加治分析書と起訴状の文言は一致し、
 ICレコーダーと後から出した分析書も一致しているが、
 前者と後者は明確に異なっているという奇妙な結果となった。

 公安二課ーー東京地検による証拠物改ざんである。
 もうこれだけで、証拠物の信用性の崩壊であり、公判は維持できず、裁判は終了となると見たが、私の認識など相手にもされなかった。

 裁判は、奇妙な儀式として延々と行われることになる。

※ 顛末記の過去ログは、
 顛末記(22) http://wind.ap.teacup.com/people/4565.html
 顛末記(21) http://wind.ap.teacup.com/people/4544.html
 顛末記(20) http://wind.ap.teacup.com/people/4527.html
 顛末記(19) http://wind.ap.teacup.com/people/4507.html
 顛末記(18) http://wind.ap.teacup.com/people/4484.html
 顛末記(17) http://wind.ap.teacup.com/people/4460.html
 顛末記(16) http://wind.ap.teacup.com/people/4415.html
 顛末記(15) http://wind.ap.teacup.com/people/4393.html
 顛末記(14) http://wind.ap.teacup.com/people/4367.html
 顛末記(13) http://wind.ap.teacup.com/people/4323.html
 顛末記(10)(11)(12)は欠番。
 顛末記(9) http://wind.ap.teacup.com/people/4160.html
 顛末記(8) http://wind.ap.teacup.com/people/4095.html
 顛末記(7) http://wind.ap.teacup.com/people/4071.html
 顛末記(6) http://wind.ap.teacup.com/people/4049.html
 顛末記(5) http://wind.ap.teacup.com/people/4030.html
 顛末記(4) http://wind.ap.teacup.com/people/4011.html
 顛末記(3) http://wind.ap.teacup.com/people/3892.html
 顛末記(2) http://wind.ap.teacup.com/people/3872.html
 顛末記(1) http://wind.ap.teacup.com/people/3853.html

 30回くらいの連載になる予定です。

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