■元教諭、免職取り消し訴訟上告審

 指導力不足を理由に県教委から分限免職処分を受けた元中学校教諭の男性(51)=岡山市北区=が県を相手に処分取り消しを求めていた訴訟で、最高裁第三小法廷は県側の上告受理申し立てを受理しない決定をした。21日付。処分の取り消しを命じた一、二審の判決が確定する。

 男性は1981年から中学で理科を担当。05年3月に「実験中に安全性の確保を怠った」などとして「指導力不足」と認定され、06年4月に分限免職処分を受けた。

 男性は「大変長かったが、非常にうれしい。ブランクがあるので生徒や同僚との人間関係をうまく築いていきたい」と話した。

 県教委の門野八洲雄教育長は「これまでの県教委の主張が認められなかったことは、残念だが、最高裁の判断を厳粛に受け止めたい。訴訟の結果を踏まえ、真摯(しん・し)に対応したいと考えている」などとするコメントを発表した。

朝日新聞 2010年09月25日
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001009250003