中津川市に10万円賠償命令=「障害者の参政権害する」―議会代読拒否訴訟・岐阜

 がんで声帯を切除した岐阜県中津川市の小池公夫元市議(71)が、代読による議会発言が認められなかったのは、表現の自由や法の下の平等を保障した憲法に違反するとして、代読に反対した当時の市議28人と同市に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、岐阜地裁であった。内田計一裁判長は「発言通告書不受理などで、元市議は発声障害者であるゆえに参政権を害された」と述べ、市に10万円の賠償を命じた。市議への請求は棄却した。
 判決は、小池元市議に市議らがパソコンの音声変換装置を使うよう求め、代読を認めなかった点について「障害者に補助手段を勧めることに不都合はないが、強制は許されない」と述べ、参政権侵害を認めた。
 一方で、事前準備可能な本会議一般質問はパソコンを使い、再質問は職員の代読を認めると市議会側が提示した「折衷案」について、原告に負担を強いるものではなく違法性はないと判断。「原告は発言機会を保障されたのに代読に固執した」とした。
 判決によると、小池元市議は1999年に初当選、2002年10月に下咽頭(いんとう)がんで声帯を切除し、声が出なくなった。2期目の03年以降、代読発言を申し入れたが市議会は認めず、05年11月に一般質問での再質問は代読を認められたものの、本質問は認められなかった。06年12月、同元市議らは「発言保障に関する決議案」を提出したが、市議28人が反対し否決された。 

[時事通信社] 09月22日12時13分



≪ 9月22日 判決!一部勝訴 ≫

 岐阜地方裁判所は中津川市に対し、参政権の侵害があったと認め、10万円の支払いを命じました。しかしその内容については不十分な点が多く、今後控訴も含め検討していく事となりました。詳細近日

前中津川市議小池公夫さんのホームページ
http://www.geocities.jp/chocoball1018/