国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は13日、ニューヨークの国連本部で記者会見し≪国連ミレニアム開発目標(MDG)は困難で野心的な目標であるが、達成可能である」と強調、世界の指導者に対して貧困、飢餓、疾病とのたたかいで最も必要としているその分野にその国の資源を振り向けるよう求めました。

 同氏は国連本部で20日から22日まで世界140カ国の政府首脳が参加して開かれるMDG達成状況を確認するための首脳会議を前に訴えたものです。

同氏は、政治的な意志と努力があれば、MDG諸目標は2015年の期限までに達成できると明言しました。

 潘基文事務総長は「多くの貧しい国で(MDG達成に向け)大きな前進がみられる。世界は全体として2015年までに貧困を半減できる軌道に乗っている」と語りました。

 一方で同氏は、多くの国、特にサハラ以南のアフリカ諸国で目標が達成できない状況であることも認め、「諸国間に不均等な成長がある。世界の経済運営はあまりにもしばしば、貧しく脆弱な国を無視してきた。我々の課題は最も大きな(リーマン・ショック以来の経済危機の)影響を被っているところに資金を振り向けることだ」と強調しました。