毎日新聞 09月11日

 帝京大病院(東京都板橋区)は11日、多剤耐性菌アシネトバクターによる院内感染について、過去の症例を引き続き調査した結果、新たに5人の感染が確認され計58人になったと発表した。5人のうち76歳の女性1人が今年6月に死亡しており、感染との因果関係を調査中という。死者数は32人になった。

 また、同病院が設置した院内感染に関する調査委員会の初会合もこの日開かれた。国立感染症研究所の専門家チームが参加し、感染ルートの解明や院内感染防止に関する体制面の課題などについて検討を進め、約1カ月後をめどに結果を公表するという。【佐々木洋】