10日、経営破たんしたした日本振興銀行は小泉政権の「構造改革」路線に乗って設立されました。
木村剛前会長は、小泉内閣で金融相を務めた竹中平蔵氏と緊密な関係を持ち、同相が進めた金融緩和路線を利用して同銀を立ち上げました。
振興銀は中小企業向け金融機関との看板とは裏腹に、商工ローン大手SFCG(破産手続き中)から債権を買い取って取り立てました。
不祥事も相次ぎ、振興銀は5月、、金融庁の検査で電子メールを削除した銀行法違反の行為を認定され、同庁に今月末までの一部業務停止命令を命じられました。
3月末時点の貸出金4219億円に対して貸倒引当金は1220億円に過ぎませんでした。
SFCGから二重に譲渡された貸付債権の帰属を争う訴訟では相次いで敗訴。
木村前会長が理事長を務める「中小企業振興ネットワーク」の会員企業への査定見直し作業が進むにつれ、引当金不足は深刻化していました。
銀行の破たんは、2003年11月の足利銀行以来、約6年一〇カ月ぶり。
足利銀行の破たんでは、地域経済への影響が大きいことなどから預金保険方102条を適応して一時国有化、公的資金の投入で預金を全額保護しました。
しかし、政府は振興銀が定期預金だけで普通預金などの決済性預金を扱っていないことから、金融システムへの影響は限定的と判断。
預金を全額保護しないペイオフを発動することにしました。
◆「竹中氏にも道義的責任」と 自見金融相
自見正三郎金融担当相は10日の記者会見で、破たんした日本振興銀行の旧経営陣の責任問題について「金融整理管財人の下で、刑事・民事両面で責任追及されるものだ」との見解を示しました。
また、振興銀の設立当時に金融相を務めていた竹中平蔵氏についても「道義的責任は免れない」と述べました。
自見金融相は、竹中氏と親交が深く金融庁顧問も務めた木村剛被告(振興銀前会長)が、開業の際の免許申請にかかわり、結果として短期間で申請が認められたと指摘。
その上で、「『李下に冠を正さず』で、竹中大臣はそこのところは道義的責任がある」と強調しました。
◆「取材はお断り」竹中氏コメント
経営破たんした日本振興銀行が2004年4月、銀行免許を取得して営業を開始した当時の金融担当相だった竹中平蔵氏は10日、事務所を通じて「本件に対する取材は一切お断りさせていただいている」とのコメントを発表しました。
[しんぶん赤旗 9月11日]
木村剛前会長は、小泉内閣で金融相を務めた竹中平蔵氏と緊密な関係を持ち、同相が進めた金融緩和路線を利用して同銀を立ち上げました。
振興銀は中小企業向け金融機関との看板とは裏腹に、商工ローン大手SFCG(破産手続き中)から債権を買い取って取り立てました。
不祥事も相次ぎ、振興銀は5月、、金融庁の検査で電子メールを削除した銀行法違反の行為を認定され、同庁に今月末までの一部業務停止命令を命じられました。
3月末時点の貸出金4219億円に対して貸倒引当金は1220億円に過ぎませんでした。
SFCGから二重に譲渡された貸付債権の帰属を争う訴訟では相次いで敗訴。
木村前会長が理事長を務める「中小企業振興ネットワーク」の会員企業への査定見直し作業が進むにつれ、引当金不足は深刻化していました。
銀行の破たんは、2003年11月の足利銀行以来、約6年一〇カ月ぶり。
足利銀行の破たんでは、地域経済への影響が大きいことなどから預金保険方102条を適応して一時国有化、公的資金の投入で預金を全額保護しました。
しかし、政府は振興銀が定期預金だけで普通預金などの決済性預金を扱っていないことから、金融システムへの影響は限定的と判断。
預金を全額保護しないペイオフを発動することにしました。
◆「竹中氏にも道義的責任」と 自見金融相
自見正三郎金融担当相は10日の記者会見で、破たんした日本振興銀行の旧経営陣の責任問題について「金融整理管財人の下で、刑事・民事両面で責任追及されるものだ」との見解を示しました。
また、振興銀の設立当時に金融相を務めていた竹中平蔵氏についても「道義的責任は免れない」と述べました。
自見金融相は、竹中氏と親交が深く金融庁顧問も務めた木村剛被告(振興銀前会長)が、開業の際の免許申請にかかわり、結果として短期間で申請が認められたと指摘。
その上で、「『李下に冠を正さず』で、竹中大臣はそこのところは道義的責任がある」と強調しました。
◆「取材はお断り」竹中氏コメント
経営破たんした日本振興銀行が2004年4月、銀行免許を取得して営業を開始した当時の金融担当相だった竹中平蔵氏は10日、事務所を通じて「本件に対する取材は一切お断りさせていただいている」とのコメントを発表しました。
[しんぶん赤旗 9月11日]