東京都内の民間病院で複数の抗生物質が効かない細菌「多剤耐性アシネトバクター」による院内感染が発生している疑いが強まり、東京都は7日午後、医療法に基づく立ち入り検査を行った。
都によると、今年2月以降、男女8人が感染し、うち4人が死亡した。このうち2人は感染との因果関係はないとみられるが、残り2人について都では「検体がないため断定できないものの、因果関係を否定する材料はない」としている。都への報告は今月6日になってからで、都では「院内感染が疑われたのに残念」としている。
◆発生は2月◆
立ち入り検査を受けたのは、世田谷区の「有隣(ゆうりん)病院」(橋本康男院長、251床)。6日に世田谷保健所に「入院患者8人から多剤耐性アシネトバクターを検出し、うち4人が死亡した」と報告してきたという。8人は59~100歳で、都は、院内感染の恐れがあるとみて緊急立ち入りに踏み切った。その結果、5月に5人が相次いで感染したことや、同じ病棟に感染者が集中していることなどが判明、院内感染の可能性が高いと判断した。過去に感染者と非感染者が同じ病室にいたこともあったといい、都では今後、遺伝子検査などで詳しい分析を進める方針。 .最終更新:9月8日
読売新聞 9月8日(水)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100908-00000094-yom-soci
都によると、今年2月以降、男女8人が感染し、うち4人が死亡した。このうち2人は感染との因果関係はないとみられるが、残り2人について都では「検体がないため断定できないものの、因果関係を否定する材料はない」としている。都への報告は今月6日になってからで、都では「院内感染が疑われたのに残念」としている。
◆発生は2月◆
立ち入り検査を受けたのは、世田谷区の「有隣(ゆうりん)病院」(橋本康男院長、251床)。6日に世田谷保健所に「入院患者8人から多剤耐性アシネトバクターを検出し、うち4人が死亡した」と報告してきたという。8人は59~100歳で、都は、院内感染の恐れがあるとみて緊急立ち入りに踏み切った。その結果、5月に5人が相次いで感染したことや、同じ病棟に感染者が集中していることなどが判明、院内感染の可能性が高いと判断した。過去に感染者と非感染者が同じ病室にいたこともあったといい、都では今後、遺伝子検査などで詳しい分析を進める方針。 .最終更新:9月8日
読売新聞 9月8日(水)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100908-00000094-yom-soci