京都のまちには数多くの名所・旧跡があり、寺社や町衆の文化そしてそこには、京都の歴史と文化の創造と発展に寄与した被差別民衆の生活史がおりなされています。
さらに朝鮮半島や中国などから渡ってきた人びとが京都文化の構築に大きな役割を果たしました。
本講座では、京都のいたるところに存在する人権ゆかりの地を取りあげ、そこで繰り広げられた人間模様を素材に、人権の視点を加えて多面的に京都について学んでいただきます。
皆様のご参加をお待ちしております。
( 写真 松尾大社本殿 )
[すでに終了した企画省略]
◆ 9月18日(土)
講師 松下 佳弘/研究センター嘱託研究員
テーマと内容 占領期の京都の朝鮮人学校―1949年「学校閉鎖措置」について考える―
1945年の「解放」後、京都にも朝鮮人の手で子どもたちに文字や言葉を教える学校が開設された。しかし1949年には全国一律に閉鎖措置が取られ、多くの子どもが公立学校へ転校した。当時の資料から京都での様子をさぐってみる。
◆ 11月27日(土)
講師 斉藤 利彦/研究センター嘱託研究員
佛教大学宗教文化ミュージアムポストドクター
テーマと内容 ささら説経と京都
ささらをすって神仏の霊験を語り各地を放浪した芸能者、ささら説経。彼らは江戸初期に近江国関清水蝉丸宮を本拠地とし、各地に定住していく。京都には日暮八太夫が定住し、活動していく。八太夫を中心に、各地での彼らの生活を考える。
◆ 12月11日(土)
講師 秋定 嘉和/研究センター研究第2部長 池坊短期大学名誉教授
テーマと内容 西陣の人権文化―戦前の人情と経済―
戦前の西陣は織物業を中心に高い技術を蓄積し、市場を掌握した。また、そこに展開された産業の成果は、ひろく花街や風俗文化にも影響をもたらした。京文化を考えるとき、京都の西域に花開いた西陣文化は見逃せない。
◆ 1月15日(土) 2011年
講師 上田 正昭/研究センター理事長 京都大学名誉教授
テーマと内容 京都のなかの朝鮮文化(1) ―秦氏ゆかりの史跡―
京都のなかには予想以上に朝鮮ゆかりの史跡が多い。古代から現代まで、順次紹介し検討する。その第1回として秦氏を取り上げる。
[時 間]
14:00~15:30
[場 所]
池坊学園
(室町通四条下る)
美心館4階 42教室
受講料:1,000円(1回)
○予約不要、当日受付
○1回のみの受講も出来ます。
※賛助会員は無料
(財)世界人権問題研究センター ホームページ
http://www.mmjp.or.jp/jinken/univ/lecture10.html