大きくなったら ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような タイムマシーンを作る
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまう まえの日に行く
そして 「仕事に行ったらあかん」 て いうんや
=遺族が教える「過労死」「過労自殺」の労災申請手続=
『過労死の労災申請』改訂増補(自由国民社)の紹介(2)
◆ 過労死・過労自殺の危険信号はこれだ!
過労死・過労自殺で亡くなった人は、その当日も働いていたりすることが珍しくありません。ですから、「死」は家族の誰もが予想もしていなかったことです。しかし、あとになって振り返ってみると、当時は気づかなかったり、あるいは、気づいていても受け止め方が必ずしも十分ではなかったと思い出されることが多々あります。
過労死・過労自殺遺族が当時を振り返って気づいたことを次頁の図表7-1にまとめましたので、ご覧ください(第1章の13、14頁も参照)。
これらの表の項目に心あたりがある方は、大切な家族を守るためにも、ぜひ、私たち遺族の教訓(危険信号)を活かしてください。
◆ 過労死・過労自殺遺族の教訓を活かして
遺族の声には、「あのとき、体を張ってでも休ませたかった」「せめて、病院に連れていきたかった」「そんな仕事をやめさせたかった」といったものが、少なくありません。
過労死問題に詳しい広瀬俊雄医師は、著書「あなたと家族のための過労死しない、させない本』(農文協刊)のなかで、「働く人の立場も考えたさりげないサポート」が重要だと書いています。
まずは、本人のなかなか休めない厳しい実情を理解してあげましょう。そして、健康診断の結果に異常がなくても、家族の「ちょっと変だな」という気づきや、本人に自覚症状がある場合には、休暇をとらせたり医療機関に受診させるようにしましよう。
◆ 個人的努力には限界がある
過労死・過労自殺で亡くなった人が生前に「会社を辞めたい」という言葉を口にしていたことは少なくありません。
もし、働いている人が「会社を辞めたい」という言葉を口にした場合は、軽視せずに、「辞めたいほど仕事が辛いんだね」と気持ちを受け止めてあげるように心がけましよう。
その上で、家族は、職場においては「個人的な努力には限界があること」を十分理解してあげてください。
最悪の事態を避けるために、緊急避難的に本人を職場から離すことが必要となる場合もあります。
146頁~149頁に、厚生労働省が作成した労働者本人と家族による労働者の疲労蓄積度を自己診断・判定するためのチェックリストを掲載しましたので、活用してみてください。
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今、教育が民主主義が危ない!!
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