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【ノルウェー語版「蟹工船」その後(続報)】2010年07月10日  (写真 上)

マグネ・トリングさんのTwitter情報から。
ノルウェー語「蟹工船」、オスロのインデペンデント本屋 Tronsmoのベストセラーリスト8位に。

ノルウェー語「蟹工船」、全国経済紙Dagens Naeringslivに書評。「この小説の人気は奇妙なポップカルチャー的現象だけではない」と。多喜二の文体をエイゼンシュテインの名作「戦艦ポチョムキン」と比較するところが面白い。


【ノルウェー語版「蟹工船」その後】2010年06月24日

訳者、マグネ・トリングさんのツィッターから、ノルウェー語版「蟹工船」のその後の消息を転載する。
ノルウェー語「蟹工船」、全国紙Klassekampen(日本の「赤旗」に似た感じの左翼系新聞)に丸一ページの書評。大変好評で、締めくくりに「(蟹工船現象は)日本特有の現象か、それとも新しい時代の到来の前触れでしょうか?」と。

申し遅れましたが、先週は文科系の全国週刊誌Morgenbladetに見開き2ページの書評が出ていました!こちらも好評でした。ネットにはまだ乗っていませんが、後ほどスキャンして送らせていただきます!

オスロのインデペンデント本屋Tronsmoの今週のベストセラーリスト上位にノルウェー語「蟹工船」が入るか?!土曜日になったらわかります!



【ノルウェー語版「蟹工船」発売!!】2010年05月27日

ブログ「「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。」から。マグネ・トリングさんには、翻訳段階でいろいろご質問を受けた。今回発売となったことはなにより喜ばしい。
世界各地で「蟹工船」の翻訳・紹介が続いているが、今度はノルウェーの若い翻訳家、マグネ・トリング翻訳のノルウェー語版だ。

「蟹工船」ノルウェー語翻訳の話が持ち上ったのは、2008年イギリス・オックスフォードで開催の「オックスフォード多喜二シンポジウム」でのこと。

同シンポに参加の安倍玲子さんがノルウェーの左翼政党の機関誌からインタビュー取材され、その記事を読んだ出版社から翻訳のオファーがあり、とんとん拍子で話が進んだという。

その翻訳者の栄誉を受けたのは、マグネ・トリングさん。

反響はいまひろがりつつある。


〈 おまけ 〉 

【丸善(本店)に仏訳版『蟹工船』】2010年06月30日 (写真 下)
「蟹工船」フランス語翻訳者、エヴリン・オドリさんからのお便りを紹介する。
大手町にある丸善本店に仏版『蟹工船』が何冊か置いてあるのを、最近発見しました。
(添付写真を御覧下さい。)

先生のブログなどでの紹介は、東京でも販売される事になった事の一つの理由に違いないと思いますので、感謝いたします。

なぜかというと、去年暮れ丸善に仏版を紹介するメール送ってみた時に、担当の方からのとても丁寧なメールの中に「オドリ・エヴリン様のご活躍もサイト等で拝見いたしました」も書いてありました。

それは恐らく島村先生のブログの内容や、去年5月のトークセッションのヴィデオなどを指すのでしょう。


ありがたい御言葉である。が、仮にこのブログが一助になったかもしれないとしても、それだけであろうはずがない。やはり『ル・モンド』などの紹介とともに、翻訳の力、原作の力のなせるわざだろう。オドリさんと多喜二のコラボがなければありえなかったことを認識する。

ところで、この写真、『蟹工船』の横に、フランスの流行書とともに、『PLUTO』や『One Piece』が並べられているのが興味深い。コミックスは世界中どこにいっても日本の原作ものが翻訳されている。丸善に「逆輸入」までされているとはびっくりだ。


≪Prof. Shima's Life and Opinion Shima教授の生活と意見。≫
 http://blog.livedoor.jp/insectshima/