Wer aber vor der Vergangenheit die Augen verschliebt,(der) wird(am Ende)blind fur die Gegenwart.
「しかし過去に目をつぶるものは、現在に対して盲目になります。」

ナチスドイツが1945年5月8日、連合軍に対して無条件降伏し、ヨーロッパでの第2次世界大戦が終わった日を記念して、40年後の1985年5月8日、当時の西ドイツ(ドイツ連邦共和国)の首都であったbonnの連邦議会において行なわれたヴァイツゼッカー大統領(当時)の記念講演の1節。

Der 8.Mai isut ein Tag der Erinnerung.
「5月8日は、思い出す(想起の)日であります。」

ヴァイツゼッカー氏は、講演の中で、こう強調しました。


戦争の悲惨、多くの死者、他民族、(特にロシア、ポーランド、ユダヤ人)殺害をはじめとする戦争犯罪。自国民へのナチの暴虐な弾圧等々。すべてを忘れてはならぬ。この日こそはっきりと想起を新たにする日だ、と演説しました。



私たちは皆、罪があろうとなかろうと、老いていようと若かろうと、過去を受け入れなければなりません。私たちは皆、過去の結果にかかわっており、その責任を負わされています。

 より若き者も、年長の者も、なぜ「想起」(思い出)をしっかり持ち(行い)続けることが非常に大事なのか、そのことをお互いに助け合って理解しなくてはなりませんし、そうできるのです。

 過去を清算して(片付けて)しまうという問題ではないのです。そんなことは決してできません。過去はあとから変えたり、なかったことにすることはできません。しかし、過去に目をつぶるものは、現在に対して盲目になります。あの非人道性を思い出すまいとする人は、すぐまた新しい感染にかかりやすくなります。