アイスランドの火山噴火による火山灰の拡散で閉鎖された欧州各国の空港について、19日、一部で再開を目指す動きが始まりました。欧州航空管制機関ユーロコントロールによると18日の欠航は1万90000便。15~18日の4日間に欠航となったのは欧州全域で約6万3400便に上ります。ロイター通信によると日本時間19日午後4時40分現在、20カ国の全土ないしは一部で空港が閉鎖されていますが、航空業界からは飛行制限を見直すよう求める声が上がっています。
【ブリュッセル=時事】18日、欧州連合(EU)執行機関、欧州委員会のカラス委員(運輸担当)は飛行への悪影響が解消されない限り、安易に運行を再開できないとの認識を示しました。
その一方で、19日には全欧州の半分に当たる空域で飛行が可能になることを望むと述べると共に、「火山灰が消えるまでじっとしているわけにはいかない」と強調。空の便の利用客を支援するため、「あらゆる必要な措置」を講じていくと語りました。
≪ 飛行制限見直し 航空業界が要求 ≫
【ベルリン=時事】 アイスランドの火山噴火に伴い、欧州のほぼ全域で空港閉鎖や飛行禁止の措置が取られたことについて、航空業界から疑問の声が上がっています。欧州の航空会社で組織する欧州航空協会は18日、噴火でこれほどの飛行制限が必要とされた例はないとして、即時見直しを求める声明を発表しました。
ドイツ紙ビルト・ゾンタークによると、同国航空王手エアベルリンのフノルト社長は「飛行禁止の根拠はロンドンの航空路火山灰情報センターがコンピューターではじき出したシュミレーションだけ」と指摘。「気象観測気球による火山灰の調査すらしていない」と不満を表明しました。
ルフトハンザ航空の広報担当者も「コンピューターの計算だけに基づいた飛行禁止措置のために、多額の損失が出た」と批判。「今後は信頼できる観測結果の事前提示を求める」と述べました。
【テスト飛行で「安全」を確認 /KLM航空】アムステルダム=ロイターES時事
KLMオランダ航空は18日、試験飛行実施後の機体を点検した結果、エンジンの損傷や危険なレベルの火山灰の堆積は見られなかったとし、欧州上空はおおむね安全であるとの見解を示しました。
オランダのANP通信:KLMのハートマン最高経営責任者(CEO)は「欧州上空は、アイスランドとロシアの間にある北部の空域以外は安全だ」と指摘しました。
オランダ運輸省は、旅客便の運行再開へ向けたより柔軟なアプローチを模索しており、ユーリングス運輸相は他の欧州連合(EU)諸国に対し、火山灰の状況によって飛行制限に濃淡を設けるよう求めていくとしています。
【ブリュッセル=時事】18日、欧州連合(EU)執行機関、欧州委員会のカラス委員(運輸担当)は飛行への悪影響が解消されない限り、安易に運行を再開できないとの認識を示しました。
その一方で、19日には全欧州の半分に当たる空域で飛行が可能になることを望むと述べると共に、「火山灰が消えるまでじっとしているわけにはいかない」と強調。空の便の利用客を支援するため、「あらゆる必要な措置」を講じていくと語りました。
≪ 飛行制限見直し 航空業界が要求 ≫
【ベルリン=時事】 アイスランドの火山噴火に伴い、欧州のほぼ全域で空港閉鎖や飛行禁止の措置が取られたことについて、航空業界から疑問の声が上がっています。欧州の航空会社で組織する欧州航空協会は18日、噴火でこれほどの飛行制限が必要とされた例はないとして、即時見直しを求める声明を発表しました。
ドイツ紙ビルト・ゾンタークによると、同国航空王手エアベルリンのフノルト社長は「飛行禁止の根拠はロンドンの航空路火山灰情報センターがコンピューターではじき出したシュミレーションだけ」と指摘。「気象観測気球による火山灰の調査すらしていない」と不満を表明しました。
ルフトハンザ航空の広報担当者も「コンピューターの計算だけに基づいた飛行禁止措置のために、多額の損失が出た」と批判。「今後は信頼できる観測結果の事前提示を求める」と述べました。
【テスト飛行で「安全」を確認 /KLM航空】アムステルダム=ロイターES時事
KLMオランダ航空は18日、試験飛行実施後の機体を点検した結果、エンジンの損傷や危険なレベルの火山灰の堆積は見られなかったとし、欧州上空はおおむね安全であるとの見解を示しました。
オランダのANP通信:KLMのハートマン最高経営責任者(CEO)は「欧州上空は、アイスランドとロシアの間にある北部の空域以外は安全だ」と指摘しました。
オランダ運輸省は、旅客便の運行再開へ向けたより柔軟なアプローチを模索しており、ユーリングス運輸相は他の欧州連合(EU)諸国に対し、火山灰の状況によって飛行制限に濃淡を設けるよう求めていくとしています。